このブログの記事は以下の枠組みでいろいろな英語フレーズをご紹介しています。
◆意味:解説を丁寧に加えていきます
◆例文:会話・文章での使い方をご紹介します
◆ニュアンス:フォーマル/カジュアル・口語/書き言葉などの違いも紹介します
◆起源:フレーズの語源や歴史的背景が分かる場合には追加いたします
◆使用地域:アメリカ英語/イギリス英語/その他の国や地域の使用頻度などもご説明します
◆関連表現:同じ意味の別の言い方や類義語も参考にしてください
記事の信憑性
目次
本日のフレーズ
本日は「a white elephant」についてご説明します。
意味
“a white elephant”は直訳すると「白い象」ですが、実際の意味は:
維持費ばかりかかって役に立たないもの
ありがた迷惑な贈り物
無駄に大きく高価だが、実際には使い道がないもの
日本語でいう「無用の長物」や「お荷物」に近いです。
例文
The new stadium turned out to be a white elephant—it cost billions but is rarely used.
「新しいスタジアムは結局、無用の長物になった。何十億もかけたのにほとんど使われていない。」
That luxury yacht is just a white elephant. He spends more money maintaining it than using it.
「あの豪華ヨットはまさにお荷物だ。使うより維持費の方が高くついている。」
The gift was a white elephant—expensive but completely useless for me.
「その贈り物はありがた迷惑だった。高価だけど私には全く役に立たなかった。」
ニュアンス
「高価」「立派」だけど「役に立たない・負担になる」ものに使います。
公共事業(巨大建築・ダム・スタジアム)や、贈り物、贅沢品に多い感じです。
ユーモラスな響きもあり、日常会話でもよく使います。
起源
東南アジア(特にタイ)では白い象は神聖な存在です。
しかし実際には非常に高価で維持が大変、労働にも使えないため、所有者にとっては経済的な負担になる。
伝説では王が不興を買った臣下に「白い象」を下賜し、維持費で困らせたことから「ありがた迷惑な贈り物」という意味が生まれました。
使用地域
アメリカ英語・イギリス英語ともに一般的。
特にアメリカでは「White Elephant Gift Exchange」というクリスマスの遊び(いわゆる「いらない物を持ち寄って交換する会」)として定着している。
関連表現
albatross around one’s neck → 重荷・足かせ
money pit → お金がかかるばかりのもの
burden → 負担(より一般的でフォーマル)
“a white elephant” / “a money pit” / “an albatross around one’s neck”
“a white elephant” / “a money pit” / “an albatross around one’s neck” の違いについて:
1. a white elephant
高価で立派だが、実際には役に立たないもの
維持費や管理費ばかりかかる「無用の長物」
The new stadium is a white elephant. It cost billions but is hardly ever used.
「新しいスタジアムは無用の長物だ。何十億もかけたのにほとんど使われていない。」
ニュアンス:見た目は立派だが「ありがた迷惑」「使えない」
2. a money pit
お金をいくら注ぎ込んでも終わりがないもの
維持費・修理費が膨大にかかるもの
That old house turned out to be a money pit. I keep spending on repairs.
「あの古い家はまさに金食い虫だ。修理に次々とお金がかかる。」
ニュアンス:「お金を吸い込む穴」=無限に費用がかかる
3. an albatross around one’s neck
精神的・経済的な重荷
自分を縛る足かせ、過去の失敗なども含む
His debt became an albatross around his neck for years.
「彼の借金は何年もの間、重荷となって彼を苦しめた。」
ニュアンス:物理的な維持費ではなく、精神的・象徴的な重荷
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簡単に概要をご説明します。
脳には言語学習に必要な2重螺旋が存在する:
①宣言的知識:言葉で内容を説明できるもの(形式知・現在知)
三単現のsが、明らかに言葉で説明できる宣言的知識。つまり、覚えて口で説明する出来ると言うことですね
②手続き的知識:言葉では説明できないが確かに脳内にあるもの(暗黙知・潜在知)
連続的なアウトプットが相当なスピードで要求される状況では宣言的知識では間に合わないことがこの知識で可能となります。パッと口をついて出る、すっと頭に入ってきて理解できるとう言うことです!
もう少し知りたい方は以下の記事をご参照ください:
関連記事英語スピーキングについて知っておくと無駄な努力をしなくて済むと言う件
まとめ
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本日は以上です。