この記事の要約(Key Takeaways)
- 会話例:Do you mind? I am trying to sleep.(やめてもらえませんか。寝ようとしているんです)のように、迷惑行為をやわらかく止められます。
- 違い:後ろに文が続けば丁寧な依頼、単独で言えば不快感の表明。同じ形で意味が正反対になります。
- 別表現:Would you mind …? はより丁寧、Could you please …? は依頼として最も無難です。
英語学習者がいちばん驚く表現のひとつかもしれません。Do you mind? は丁寧な依頼にもなれば、強い抗議にもなります。分かれ目は、後ろに文が続くかどうか。この一点だけで、印象が正反対に振れます。
「Do you mind?」の基本的な意味
mind は「気にする・嫌に思う」という動詞。Do you mind …? は直訳すると「〜するのを嫌に思いますか」となり、そこから「〜してもかまいませんか」という許可や依頼の形になります。
一方、単独でDo you mind? と言い放つと、省略されているのは「私が嫌がっているのが分からないのか」という部分。結果として「やめてもらえませんか」という抗議になります。
答え方に要注意
依頼として使われたとき、答え方が日本語の感覚と逆になります。Yes は「嫌です」、No は「かまいません」。嫌に思うかを聞かれているので、承諾するなら否定で返すことになります。
とはいえ実際の会話では、混乱を避けるためにNot at all. や Go ahead. と答えるのが一般的です。迷ったらこの二つを使えば、意味を取り違えられる心配がありません。
会話例5選

①電車のなかで(抗議)
Do you mind? I am trying to sleep.
やめてもらえませんか。寝ようとしているんです。
②職場で(依頼)
Do you mind if I open the window?
窓を開けてもかまいませんか。
③答え方の例
A: Do you mind if I sit here?
B: Not at all. Go ahead.
A:ここに座ってもいいですか。/B:どうぞどうぞ。
④カフェで(依頼)
Do you mind moving your bag a little?
カバンを少しずらしていただけますか。
⑤友人との会話(軽い抗議)
Do you mind? That was my last slice.
ちょっと、それ最後の一切れだったんだけど。
通訳者が教えるニュアンスの深掘り
mind を使った依頼は、形によって丁寧さと意味が変わります。ここを整理しておくと、抗議と依頼を取り違えずに済みます。
| 形 | 意味 | 丁寧さ |
|---|---|---|
| Do you mind?(単独) | やめてもらえませんか | 抗議。とげがある |
| Do you mind if I …? | 〜してもいいですか | 丁寧な許可の求め |
| Would you mind …ing? | 〜していただけますか | より丁寧な依頼 |
| Could you please …? | 〜していただけますか | 丁寧。誤解が少ない |
| Never mind. | 気にしないで | 別表現。話を打ち切る |
依頼のつもりで単独の Do you mind? を使うと、相手には抗議として届きます。頼みごとなら必ず if I や …ing を続ける——これが誤解を防ぐ唯一のこつです。
次に読みたいフレーズ
やめてほしいと伝える言い方は、相手との距離で変わります。もっと砕けた場面で使える定番も知っておくと、丁寧さの調整が利くようになります。
使い方のポイント・注意点
- 依頼ならDo you mind if I + 動詞、またはDo you mind + 動詞ing。
- 承諾はNo / Not at all / Go ahead。Yes は断りになります。
- 単独で使うと抗議。語気が強いと喧嘩腰に聞こえます。
- Would you mind …? にすると、依頼としての丁寧さが一段上がります。
- Never mind は「気にしないで」。形は似ていますが別の表現です。
まとめ:「Do you mind?」の意味
Do you mind? は「やめてもらえませんか」にも「〜してもいいですか」にもなります。分かれ目は、後ろに文が続くかどうか。そして答えるときは Yes と No が日本語と逆になる。この二点さえ押さえておけば、もう戸惑うことはありません。
次のステップ:表現を「使える」英語にするには
この表現も、「意味を知る」と「会話でとっさに使える」とのあいだには、実は大きな差があります。
なぜ「知っているのに口から出てこない」のか——10年間プロ通訳をしてきた経験から、その理由を5つの特徴にまとめました。
