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この記事を書いた人
アメリカ在住5年・米国サンフランシスコ州立大学卒業。企業の代表取締役の専任通訳・翻訳を約10年担当。YouTubeチャンネル「ネイティブSNS英語」運営。
「pass the buck」の基本的な意味
「責任を他の人に押し付けている」——そんな場面でネイティブが使うのが “pass the buck” です。“pass the buck” は「責任を転嫁する・責任を他人に押し付ける・言い訳をして逃げる」という意味のイディオムです。ポーカーで「次のディーラーを示すマーカー(buck)」を渡す(pass)行為から来ており、「自分の責任を他人に渡す」というイメージです。アメリカ第33代大統領トルーマンの言葉「The buck stops here.(責任は私が取る)」でも有名になりました。
どんな場面で使うのか
責任・問題・決断を他の人に転嫁する人物を批評するとき・職場・政治・日常でよく使います。
会話例5選
① 職場での責任転嫁
A: Why wasn’t the report submitted on time?
B: He just passed the buck to the junior team. No one took ownership.
(なぜレポートが期限内に提出されなかったの?/彼は後輩チームに責任を押し付けただけ。誰も責任を持たなかった)
② 政治の文脈
A: The minister blamed the previous government again.
B: Classic buck passing. Nothing ever gets solved that way.
(大臣がまた前政権を非難した/典型的な責任転嫁。その方法では何も解決しない)
③ 日常のやり取り
A: Who’s responsible for fixing this?
B: They keep passing the buck between departments. Nobody wants to deal with it.
(これを修正する責任は誰にある?/部署間で責任を押し付け合ってる。誰も対処したくないんだ)
④ 自己批評
A: I realize I’ve been passing the buck on this issue.
B: It takes courage to admit that. What’s your next step?
(この問題について責任転嫁してきたと気づいた/それを認めるには勇気がいる。次のステップは?)
⑤ トルーマンの引用文脈
A: Why do so few leaders say ‘the buck stops here’?
B: Because accountability is harder than passing the buck.
(なぜ「責任は私が取る」と言うリーダーが少ないの?/なぜなら責任を持つことは責任転嫁より難しいから)
通訳者が教えるニュアンスの深掘り
| pass the buck | 責任を転嫁する・他人に押し付ける。批評的な文脈でよく使われる |
| the buck stops here | 責任は私が取る。pass the buckの反対の意味で使われる定番表現 |
| shift the blame | 責任を転嫁する。pass the buckに近いが「非難」の転嫁に特化 |
| dodge responsibility | 責任を回避する。pass the buckより直接的な表現 |
| scapegoat | スケープゴート・責任を押し付けられる人。pass the buckの被害者側 |
次に読みたいフレーズ
同じく「責任・認めること」に関連するイディオムです。合わせて覚えましょう。
「筋トレ英会話」的な覚え方
ポーカーのマーカー(buck)を次の人に渡す(pass)——「自分の責任を次の人に渡す=責任転嫁」というイメージが “pass the buck” です。
使い方のポイント・注意点
・“the buck stops here” とセットで覚える: pass the buckの反対として「責任は私が取る(the buck stops here)」も定番フレーズです。 ・批評的な表現: 責任を取らない人への批評として使われることがほとんどです。 ・名詞形 “buck-passing”: “buck-passing behavior”(責任転嫁の行動)という名詞形も使われます。
まとめ:「pass the buck」の意味
“pass the buck” は「責任を転嫁する・他人に押し付ける」という意味のイディオムです。”the buck stops here” や “shift the blame” と合わせて覚えておきましょう。
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