このブログの記事は以下の枠組みでいろいろな英語フレーズをご紹介しています。
◆意味:解説を丁寧に加えていきます
◆例文:会話・文章での使い方をご紹介します
◆ニュアンス:フォーマル/カジュアル・口語/書き言葉などの違いも紹介します
◆起源:フレーズの語源や歴史的背景が分かる場合には追加いたします
◆使用地域:アメリカ英語/イギリス英語/その他の国や地域の使用頻度などもご説明します
◆関連表現:同じ意味の別の言い方や類義語も参考にしてください
記事の信憑性
本日のフレーズ
本日は「whistleblower」についてご説明します。
意味
“whistleblower”は:
「内部告発者」「不正を内部から暴露する人」という意味です。
企業や政府機関などの組織に属する人が、違法行為や不正行為、汚職などを公に知らせる場合に使われます。
日本語でも「ホイッスルブロワー」と外来語的に使われることがあります。
例文
“The whistleblower revealed evidence of financial fraud within the company.”
(内部告発者が会社内の金融詐欺の証拠を明らかにしました。)
“Whistleblowers often face retaliation for speaking out.”
(内部告発者は声を上げたことで報復を受けることが多いです。)
“Laws exist to protect whistleblowers from losing their jobs.”
(内部告発者が職を失わないように保護する法律が存在します。)
ニュアンス
フォーマルな場面で使われることが多いです。特にニュース記事、法律文書、ビジネス報告書で登場します。
会話でも使えますが、一般的にはニュースや社会問題に関連するトピックで耳にする言葉です。
「勇気ある正義の行為」という肯定的なニュアンスと、「裏切り者」という否定的なニュアンスの両方を持ちます。
起源
whistle(笛)+ blower(吹く人)から成り立っています。
元々はスポーツのレフェリーや警察官が笛を吹いて違反を知らせるイメージから来ています。
1970年代以降、アメリカで「内部告発者」を指す比喩的な表現として定着しました。
現代では「Whistleblower Protection Act(内部告発者保護法)」のように法律用語としても使われます。
使用地域
アメリカ英語・イギリス英語ともに広く使われています。
アメリカでは特に法律用語やニュースで頻繁に登場します。
国際的に理解される表現で、グローバル企業や国際機関でも用いられています。
関連表現
informant(情報提供者。ただし犯罪や警察の文脈で使われやすい)
leaker(情報漏洩者。中立〜ネガティブ寄り)
snitch(密告者。カジュアルで強いネガティブな響き)
insider(内部の人。内部告発をするとは限らない)
truth-teller(真実を語る人。ポジティブ寄りの言い方)
“whistleblower” と “snitch”
“whistleblower” と “snitch”のニュアンスの違いについて:
whistleblower
意味:組織や団体の中で行われている 不正・違法行為を公に告発する人 のことです。
ニュアンス:社会的に「正義」「勇気ある行動」と評価されることが多いです。
法律や制度で保護される対象でもあります(例:Whistleblower Protection Act)。
使う場面:ニュース記事、法律文書、ビジネス、社会問題
例文:
“The whistleblower exposed corruption within the government.”
(内部告発者が政府内の汚職を暴いたのです。)
snitch
意味:誰かを 密告する人。小さなことでも「チクる人」というイメージです。
ニュアンス:強くネガティブで「裏切り者」「告げ口屋」という響きがあります。
特に子ども同士や犯罪者同士の世界で「仲間を売る」という否定的な意味で使われます。
使う場面:日常会話、スラング、ドラマ、映画
例文:
“Don’t be a snitch!”
(告げ口屋になるなよ!)
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簡単に概要をご説明します。
脳には言語学習に必要な2重螺旋が存在する:
①宣言的知識:言葉で内容を説明できるもの(形式知・現在知)
三単現のsが、明らかに言葉で説明できる宣言的知識。つまり、覚えて口で説明する出来ると言うことですね
②手続き的知識:言葉では説明できないが確かに脳内にあるもの(暗黙知・潜在知)
連続的なアウトプットが相当なスピードで要求される状況では宣言的知識では間に合わないことがこの知識で可能となります。パッと口をついて出る、すっと頭に入ってきて理解できるとう言うことです!
もう少し知りたい方は以下の記事をご参照ください:
関連記事英語スピーキングについて知っておくと無駄な努力をしなくて済むと言う件
まとめ
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本日は以上です。