この記事の要約(Key Takeaways)
- 会話例:「I didn’t mean to throw a cat among the pigeons.(波風を立てるつもりはなかったのよ)」
- 違い:直訳は「鳩の群れに猫を投げ込む」。ここから「秘密や本音を明かして、騒ぎや混乱を起こす」という意味になる
- 別表現:stir the pot / rock the boat / stir up trouble
のんびり地面をつついている、鳩の群れ。そこに、猫が飛び込んできたら……。
大パニックですよね。この光景そのものが、今回のイディオムです。通訳者の目線で、意味・使う場面・会話例5つ・似た表現との違いを、順番に整理します。
「throw a cat among the pigeons」の基本的な意味
直訳は「鳩の群れに猫を投げる」。連想しやすいですね。グループの秘密や、伏せておきたいことを明かして、「波風を立てる、騒ぎや混乱を起こす、面倒を起こす」という意味になります。
動詞は「throw」のほかに、「put」や「set」も使えます。どれも意味はほぼ同じです。
どんな場面で使うのか
- 誰かの発言で、場の空気が一変したとき
- 隠していた事実が明らかになり、もめ事に発展したとき
- 自分の一言で騒ぎになり、「そんなつもりじゃなかった」と言いたいとき
日常会話でも、ニュースや記事でも使われます。とくにイギリス英語で、よく耳にする表現です。
会話例5選

① 友人
A: Why did you bring that up?
(なんでその話を持ち出したの?)
B: I didn’t mean to throw a cat among the pigeons.
(波風を立てるつもりはなかったのよ!)
② 職場
A: Why is everyone so quiet in the meeting?
(なんで会議でみんな黙ってるの?)
B: Jane set the cat among the pigeons, claiming that he was lying.
(ジェーンが、彼は嘘をついていると言って、場が混乱したんだ)
③ SNS
A: That post started a huge argument.
(あの投稿、大論争になったね)
B: Yeah, it really put a cat among the pigeons.
(うん、完全に波風を立てたよね)
④ 恋愛
A: Should I tell her about the old photos?
(あの昔の写真のこと、彼女に話したほうがいいかな?)
B: That would throw a cat among the pigeons.
(それは大騒ぎになるぞ)
⑤ ファッション
A: The designer’s new collection caused a stir.
(デザイナーの新作が話題になってるね)
B: It really set the cat among the pigeons in the fashion world.
(ファッション界に、ちょっとした波風を立てたよね)
通訳者が教えるニュアンスの深掘り
日本語の「波風を立てる」は、「あえて対立を生む」というニュアンスも含みます。一方、このイディオムは、意図したかどうかにかかわらず、結果として騒ぎが起きたときにも使えます。通訳の現場では、文脈に合わせて「かき回す」「大騒ぎになる」とも訳します。
| 表現 | ニュアンス | 使いどころ |
|---|---|---|
| throw a cat among the pigeons | 暴露や発言で、騒ぎを起こす | 秘密・火種になる話題 |
| stir the pot | わざともめ事をかき回す | 日常会話・カジュアル |
| rock the boat | 現状を乱して波風を立てる | 職場・組織・集団 |
次に読みたいフレーズ
こちらは、小さなことで大騒ぎになる様子を表すイディオムです。「騒ぎ」つながりで、次の記事を選びました。
使い方のポイント・注意点
- 「throw」「put」「set」のどれでもOK。意味はほぼ同じ
- 騒ぎの原因を作った「人」や「出来事」を、主語にする
- 「the cat」と「the pigeons」の冠詞は、基本そのまま覚える
- 悪い意味に聞こえやすいので、自分の発言には「I didn’t mean to」と添えると安心
まとめ:「throw a cat among the pigeons」の意味
「throw a cat among the pigeons」は、「波風を立てる、騒ぎを起こす」を、猫と鳩の光景で伝えるイディオムです。一度イメージが浮かべば、きっと忘れません。
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慣用表現を一つ覚えると、英語がぐっとネイティブらしくなります。
ただ、「知っている」と「会話で使える」の間には、見落とされがちな大きな差があります。
その差が生まれる理由を、10年通訳をしてきた立場から5つの特徴に整理しました。

