「Don’t bite off more than you can chew」の意味とは?「無理しないで・欲張りすぎるな」をネイティブが使うイディオムを解説

この記事の要約(Key Takeaways)

  • 会話例:「I know what you want to do, but don’t bite off more than you can chew.(やりたいことは分かるけど、無理はするなよ)」
  • 違い:直訳は「噛みきれる量より多くを、かじり取るな」。ここから「自分の手に余ることを引き受けるな」という意味になる
  • 別表現:Don’t take on too much. / Don’t overdo it. / Don’t spread yourself too thin.

大きなハンバーガーに、思いきりかぶりついたことはありますか。

口いっぱいに頬張って、さあ大変。この光景が、今回のイディオムのもとです。通訳者の目線で、意味・使う場面・会話例5つ・似た表現との違いを、順番に整理します。

「Don’t bite off more than you can chew」の基本的な意味

直訳は「噛みきれる量より多くを、かじり取ってはいけない」。そこから、「自分の力以上のことを引き受けるな、欲張りすぎるな、無理するな」という意味になります。

元の形は「bite off more than you can chew」。「Don’t」を前につけると、相手へのアドバイスや、やんわりした忠告になります。

どんな場面で使うのか

  • 仕事を引き受けすぎている人に、ブレーキをかけたいとき
  • 大きな目標や計画に、勢いで飛びつこうとしている人に声をかけるとき
  • 自分が抱えすぎて、パンク寸前だと打ち明けるとき

相手を思いやる気持ちから出る、ふだんの会話の定番です。上から目線に聞こえにくいのも、使いやすいところですよ。

会話例5選

ボリューム満点のブランチのプレート

① 友人
A: I’m going to start a business and go back to school.
(起業もして、学校にも戻るつもりなんだ)
B: I know what you want to do, but don’t bite off more than you can chew.
(やりたいことは分かるけど、無理はするなよ)

② 職場
A: I’ll take on all three projects this month.
(今月は3つのプロジェクト全部、引き受けます)
B: Don’t bite off more than you can chew.
(欲張りすぎないでね)

③ SNS
A: I’m planning to post a video every single day.
(毎日、動画を投稿するつもりなんだ)
B: Don’t bite off more than you can chew. Start with twice a week.
(無理しないで。まずは週2回からにしなよ)

④ 恋愛
A: I’m planning our trip, our party, and our move all this month.
(今月、旅行もパーティーも引っ越しも、全部私が計画するね)
B: Don’t bite off more than you can chew, honey.
(欲張りすぎないでね)

⑤ ファッション
A: I want to launch my own clothing line next month.
(来月、自分の服のブランドを立ち上げたいの)
B: Great idea, but don’t bite off more than you can chew.
(いい案だけど、無理はしないでね)

通訳者が教えるニュアンスの深掘り

日本語の「無理しないで」は、体調を気づかう場面でも使いますよね。でも、このイディオムは、「引き受けるものの量が多すぎる」ときの注意です。通訳の現場では、「欲張るな」「背伸びしすぎるな」と訳し分けます。

表現ニュアンス使いどころ
Don’t bite off more than you can chew.手に余ることを引き受けるな仕事・計画・目標
Don’t take on too much.引き受けすぎないで(ふつう)日常会話・仕事
Don’t overdo it.やりすぎないで(体調・頑張りすぎ)運動・看病・作業

次に読みたいフレーズ

「思いきって挑戦する」ほうの表現も、あわせて知っておくとバランスが取れます。そこで、次のイディオムの記事を選びました。

野球場のホームプレート 「step up to the plate」の意味とは?「責任を引き受ける・本気で取り組む」をネイティブが使う表現を解説

使い方のポイント・注意点

  • 「Don’t」をつけて、相手へのアドバイスとして使うのが基本
  • 自分のことなら、「I think I bit off more than I could chew.(手を広げすぎた)」と過去形で言える
  • 「more than」のあとの「you can chew」は、形をそのまま覚えるとラク
  • 体調を気づかう「無理しないで」には、「Take care of yourself.」などのほうが自然

まとめ:「Don’t bite off more than you can chew」の意味

「Don’t bite off more than you can chew.」は、「欲張りすぎるな、無理するな」を、頬張りすぎた口のイメージで伝えるイディオムです。やる気のある友人に、ひと言そえる。そんなやさしい忠告に、ぴったりです。

ほかの定番フレーズも、まとめて確認したい方はこちらもどうぞ。

ネイティブがよく使う英語フレーズ50選|会話で使える自然な表現を解説

次のステップ:表現を「使える」英語にするには

イディオムの面白さは、直訳では届かないニュアンスを一発で伝えられるところにあります。

とはいえ、その表現を会話でとっさに使えるかどうかは、知識量とは別の話になってきます。

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