このブログの記事は以下の枠組みでいろいろな英語フレーズをご紹介しています。
◆意味:解説を丁寧に加えていきます
◆例文:会話・文章での使い方をご紹介します
◆ニュアンス:フォーマル/カジュアル・口語/書き言葉などの違いも紹介します
◆起源:フレーズの語源や歴史的背景が分かる場合には追加いたします
◆使用地域:アメリカ英語/イギリス英語/その他の国や地域の使用頻度などもご説明します
◆関連表現:同じ意味の別の言い方や類義語も参考にしてください
記事の信憑性
目次
本日のフレーズ
本日は「baptism by fire」についてご説明します。
意味
“baptism by fire”は直訳すると「火による洗礼」ですが、比喩的に:
人生や仕事で初めて経験する厳しい試練
過酷な状況で実地訓練を受けること
日本語の「火の洗礼」「試練を受ける」「修羅場をくぐる」に近いです。
例文
ビジネスでは:
My first week at the company was a baptism by fire—I had to lead a major project on my own.
「会社での最初の週は火の洗礼だった。一人で大きなプロジェクトを任されたんだ。」
軍事(本来の文脈)では:
The young soldiers experienced their baptism by fire in the battle.
「若い兵士たちは戦闘で火の洗礼を受けた。」
日常では:
Cooking for twenty guests was a real baptism by fire for me.
「20人分の料理を作るなんて、私にとって本当に火の洗礼だった。」
ニュアンス
「初めての経験がめちゃくちゃ大変だった」という強調が入ります。
苦労はあるが、その分「成長のきっかけ」になるポジティブな含みもあります。
フォーマルでもカジュアルでも使えます。
起源
元々は 軍事用語。
中世や宗教戦争の時代に「火による試練」を通じて信仰を証明するイメージから。
後に「兵士が戦闘で初めて銃火を浴びる」ことを baptism of fire と表現しました。
現代では軍事だけでなく、ビジネス・日常・スポーツでも使われる一般的な比喩になりました。
使用地域
アメリカ英語・イギリス英語どちらでも広く使われます。
特に仕事や学習の場面でよく出てくる感じ。
関連表現
trial by fire → 火による試練(同義語。baptism より宗教色が弱い)
thrown in at the deep end → 突然難しい状況に放り込まれる
sink or swim → 生き残るか沈むか(試される場面)
日本語の「洗礼を受ける」と英語の“baptism by fire”
日本語の「洗礼を受ける」
広い意味で「初めての経験で苦労を味わう」ことを指します。
宗教的な意味合いはほとんどなく、日常的に比喩でよく使います。
ネガティブ〜ポジティブまで幅広く使えます。
「新入社員は上司から厳しい洗礼を受けた」
= 上司に厳しくしごかれた
「初めての海外出張で文化の洗礼を受けた」
= 異文化の難しさを体験した
試練を体験すること全般を「洗礼」と言えるますね
英語の“baptism by fire”
元々は軍事・宗教的背景を持つ表現です。
特に「火=戦闘・試練」を通じて成長することを指します。
初めての厳しい状況に直面するニュアンスが強いです。
ポジティブに「成長のきっかけ」になる響きも多い感じ。
His first project was a baptism by fire.
「彼の最初のプロジェクトは火の洗礼だった。」
初めての経験+厳しい試練がセットです。
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簡単に概要をご説明します。
脳には言語学習に必要な2重螺旋が存在する:
①宣言的知識:言葉で内容を説明できるもの(形式知・現在知)
三単現のsが、明らかに言葉で説明できる宣言的知識。つまり、覚えて口で説明する出来ると言うことですね
②手続き的知識:言葉では説明できないが確かに脳内にあるもの(暗黙知・潜在知)
連続的なアウトプットが相当なスピードで要求される状況では宣言的知識では間に合わないことがこの知識で可能となります。パッと口をついて出る、すっと頭に入ってきて理解できるとう言うことです!
もう少し知りたい方は以下の記事をご参照ください:
関連記事英語スピーキングについて知っておくと無駄な努力をしなくて済むと言う件
まとめ
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本日は以上です。