このブログの記事は以下の枠組みでいろいろな英語フレーズをご紹介しています。
◆意味:解説を丁寧に加えていきます
◆例文:会話・文章での使い方をご紹介します
◆ニュアンス:フォーマル/カジュアル・口語/書き言葉などの違いも紹介します
◆起源:フレーズの語源や歴史的背景が分かる場合には追加いたします
◆使用地域:アメリカ英語/イギリス英語/その他の国や地域の使用頻度などもご説明します
◆関連表現:同じ意味の別の言い方や類義語も参考にしてください
記事の信憑性
本日のフレーズ
本日は「hindsight」についてご説明します。
意味
“hindsight”には次のような意味があります。
「後になって分かること」「事後的な洞察」という意味です。
出来事が終わったあとに振り返って、「あの時こうすべきだった」と理解することを指します。
例文
例文(会話・文章での使い方)
“In hindsight, I should have studied harder for the exam.”
(振り返ってみると、もっと勉強しておくべきだった。)
“With the benefit of hindsight, we realized the warning signs were clear.”
(後から考えると、警告のサインは明らかだったと気づいた。)
“Hindsight is always 20/20.”
(後になれば何でも完璧に見えるものだ。後知恵は正確すぎるくらいだ。)
※20/20(トゥエンティー トゥエンティー)は、アメリカで使われる視力検査の基準で「正常な視力」を意味します。
ニュアンス
フォーマル・カジュアル両方で使える。
日常会話、ビジネス、学術など幅広く登場します。
「あの時こうしておけば」という後悔や反省のトーンを伴うことが多いです。
起源
hind = 後ろ、背後
sight = 見ること
→ 「後ろを見て気づくこと」=「事後の洞察」
20世紀初頭にアメリカ英語で一般化した表現です。特に「Hindsight is always 20/20」というフレーズ(視力20/20=正常視力の比喩)で有名になりました。
使用地域
アメリカ英語・イギリス英語ともに広く使われる。特に「Hindsight is 20/20」という言い回しはアメリカで非常に一般的。
関連表現
afterthought(後知恵、あとで思いついたこと。ただし「追加アイデア」の意味合いが強い)
retrospect(回顧、振り返り。フォーマル寄りで文章で使うことが多い)
looking back(振り返ると。カジュアルで会話的)
with the benefit of hindsight(後知恵がある状態で=「今となっては」)
日本語の「結果論」と“hindsight”の違い
日本語の「結果論」:
出来事が終わった後に「こうすればよかった」と言うこと。
多くの場合、「後から言っても意味がない、役に立たない」という否定的・批判的ニュアンスを含みます。
That’s just hindsight.
(今さらそんなこと言っても結果論だよ。)
「後付けで批判するだけ」というニュアンスが強い。
英語の hindsight:
「事後的な理解・洞察」
出来事の後で初めて分かること、気づけることを中立的に表します。
“In hindsight, quitting that job was the best decision I ever made.”
(振り返ってみれば、あの仕事を辞めたのは最高の決断だった。)
後悔だけでなく、ポジティブな気づきにも使える。
「結果論=無駄」というニュアンスは必ずしもない。
何気ない会話でも
ちょっとしたフレーズを使うと会話力アップです
そんなフレーズや言い回しを押さえて
あなたの英語に磨きをかけましょう!
おすすめの一冊
英語学習論 スピーキングと総合力
脳科学の専門家であり英会話のエキスパートの英語学習論
現京都大学国際交流推進機構准教授、在米20年、MIT含む4校で「化学・数学・物理学・第二言語習得」を教える、という方の書籍です。
簡単に概要をご説明します。
脳には言語学習に必要な2重螺旋が存在する:
①宣言的知識:言葉で内容を説明できるもの(形式知・現在知)
三単現のsが、明らかに言葉で説明できる宣言的知識。つまり、覚えて口で説明する出来ると言うことですね
②手続き的知識:言葉では説明できないが確かに脳内にあるもの(暗黙知・潜在知)
連続的なアウトプットが相当なスピードで要求される状況では宣言的知識では間に合わないことがこの知識で可能となります。パッと口をついて出る、すっと頭に入ってきて理解できるとう言うことです!
もう少し知りたい方は以下の記事をご参照ください:
関連記事英語スピーキングについて知っておくと無駄な努力をしなくて済むと言う件
まとめ
英語・英会話を徹底的に鍛えたいならこの2社をお薦めします。
本日は以上です。