このブログの記事は以下の枠組みでいろいろな英語フレーズをご紹介しています。
◆意味:解説を丁寧に加えていきます
◆例文:会話・文章での使い方をご紹介します
◆ニュアンス:フォーマル/カジュアル・口語/書き言葉などの違いも紹介します
◆起源:フレーズの語源や歴史的背景が分かる場合には追加いたします
◆使用地域:アメリカ英語/イギリス英語/その他の国や地域の使用頻度などもご説明します
◆関連表現:同じ意味の別の言い方や類義語も参考にしてください
記事の信憑性
目次
本日のフレーズ
本日は「kick up one’s heels」についてご説明します。
意味
“kick up one’s heels”には2つの主要な意味があります。
(1) 楽しく羽を伸ばす
思い切り楽しむ、はしゃぐ、リラックスして過ごす
日本語で「羽を伸ばす」「ぱーっと遊ぶ」に近いです。
(2)(古風)亡くなる
軽い婉曲表現で「死ぬ」という意味もありますが、現代ではほとんど使われません。
この意味は現在ではほぼ使われなくなり、(1)の「楽しむ」が一般的です。
例文
「楽しむ」では:
After finishing the project, we kicked up our heels at the party.
「プロジェクトが終わって、私たちはパーティーで思い切り楽しんだ。」
She kicked up her heels in Las Vegas last weekend.
「彼女は先週末、ラスベガスでぱーっと遊んできた。」
「古風・死ぬ」では:
He finally kicked up his heels at the age of ninety.
「彼はついに90歳で亡くなった。」
ただしこれは現代ではほとんど冗談やブラックユーモアでしか使われません。
ニュアンス
カジュアルで明るい表現。特にアメリカ英語で使われます。
「仕事のストレスから解放されて遊ぶ」という場面に合います。
亡くなる意味で使う場合は かなり古風/ユーモラス/田舎っぽい表現です。
起源
heels(かかと)を蹴り上げる = 喜びではしゃぐ動作。
19世紀アメリカで「元気に遊ぶ」の意味に転じ、一般化しました。
「死ぬ」という意味は、地面に足を伸ばして転がるイメージから派生したものです。
使用地域
“kick up one’s heels” はアメリカ英語で特によく使われる「羽を伸ばす」表現。
イギリスや他の国でも意味は理解されるが、使用頻度は低く、代わりに “let one’s hair down” の方が一般的。
関連表現
let one’s hair down → 羽を伸ばす、くつろぐ
paint the town red → 街で大騒ぎして遊ぶ
live it up → 贅沢して楽しむ
cut loose → 羽目を外す
“kick up one’s heels” / “let one’s hair down” / “paint the town red”
“kick up one’s heels” / “let one’s hair down” / “paint the town red”の違いについて:
kick up one’s heels(羽を伸ばして楽しむ)
A: We finally finished the project! What are you doing this weekend?
(やっとプロジェクトが終わったね!週末はどうする?)
B: I just want to kick up my heels and relax with some friends.
(友達と羽を伸ばして思い切り楽しみたいな。)
仕事から解放されて自由に楽しむニュアンスです。
let one’s hair down(リラックスしてくつろぐ)
A: You’ve been working so hard. Any plans tonight?
(すごく頑張ってたけど、今夜は何か予定ある?)
B: I think I’ll let my hair down at home with a good movie.
(家で映画を観て、リラックスして過ごそうと思う。)
リラックス、くつろぐの意味が強く、必ずしも派手に遊ぶとは限りません。
paint the town red(街で大騒ぎして遊ぶ)
A: It’s your birthday! How are you celebrating?
(誕生日だね!どうやってお祝いするの?)
B: We’re going to paint the town red tonight!
(今夜は街に繰り出して大騒ぎするよ!)
外で派手に遊ぶ、盛大に祝うというニュアンスです。
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簡単に概要をご説明します。
脳には言語学習に必要な2重螺旋が存在する:
①宣言的知識:言葉で内容を説明できるもの(形式知・現在知)
三単現のsが、明らかに言葉で説明できる宣言的知識。つまり、覚えて口で説明する出来ると言うことですね
②手続き的知識:言葉では説明できないが確かに脳内にあるもの(暗黙知・潜在知)
連続的なアウトプットが相当なスピードで要求される状況では宣言的知識では間に合わないことがこの知識で可能となります。パッと口をついて出る、すっと頭に入ってきて理解できるとう言うことです!
もう少し知りたい方は以下の記事をご参照ください:
関連記事英語スピーキングについて知っておくと無駄な努力をしなくて済むと言う件
まとめ
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本日は以上です。