誰にも知られたくない情報を、こっそり誰かに知らせる——そんな「密告する」「こっそり教える」という意味で使われるのが「tip someone off」というイディオムです。
この記事の要約
- 「tip someone off」は「(秘密や危険を)こっそり知らせる、密告する」という意味のイディオム
- 警察への通報から友人への内緒話まで、幅広い場面で使われる
- 「snitch on」「give a heads-up」など似た表現との違いも解説
ネガティブな「密告」だけでなく、親切心から「そっと教える」というポジティブな場面でも使える表現です。
「tip someone off」の基本的な意味
「tip someone off」は「tip(合図、ヒント)」と「off」を組み合わせた表現で、「誰かにこっそり情報を教える、密告する」という意味になります。「Someone tipped off the police.」なら「誰かが警察にこっそり通報した」となります。
名詞形の「tip-off」もよく使われ、「We got a tip-off.」で「密告があった」という意味になります。
どんな場面で使うのか
警察やメディアへの内部告発、サプライズの計画が誰かにバレてしまった経緯、友人にこっそり有益な情報を教える場面など、「秘密や情報を第三者に伝える」あらゆる場面で使われます。
会話例5選

職場で
A: Someone tipped off the manager about the missing files.
誰かがファイル紛失のこと、マネージャーに密告したみたい。
B: I wonder who it was.
誰だったんだろうね。
友人と
A: Thanks for tipping me off about the sale.
セールのこと教えてくれてありがとう。
B: No problem, I knew you’d want to know.
いいよ、知りたいと思ってたから。
SNSで
A: The journalist got tipped off about the scandal.
その記者、スキャンダルの情報を密告されたらしいよ。
B: That’s how they broke the story first.
だからいち早く記事にできたんだね。
恋愛の場面で
A: Someone tipped him off about the surprise proposal.
誰かがサプライズプロポーズのこと、彼にこっそり教えちゃったみたい。
B: Oh no, that ruins everything!
ええ、それじゃ台無しじゃん!
家族との会話で
A: Grandma tipped me off about the family gathering.
おばあちゃんが家族の集まりのこと、こっそり教えてくれた。
B: She always knows everything first.
おばあちゃん、いつも一番に何でも知ってるよね。
通訳者が教えるニュアンスの深掘り
「tip someone off」は良い意味でも悪い意味でも使える中立的な表現です。似た表現との違いを見てみましょう。
| 表現 | ニュアンス |
| tip someone off | 秘密や有益な情報をこっそり教える、中立的なイディオム |
| snitch on | 「チクる」というネガティブな密告のニュアンスが強い言い方 |
| give a heads-up | 親切心から事前に知らせる、ポジティブな言い方 |
次に読みたいフレーズ
危うい状況にまつわる表現として、「He is walking on thin ice.」も合わせて読んでおくと、リスクを表す語彙の理解が深まります。
使い方のポイント・注意点
- 「tip someone off + about + 名詞」の形でよく使う
- 名詞形「tip-off」もセットで覚えておくと便利
- 文脈によってポジティブにもネガティブにもなる中立的な表現
まとめ:「tip someone off」の意味
「tip someone off」は「こっそり知らせる、密告する」という意味のイディオムです。秘密や有益な情報を誰かに伝えたい場面で、ぜひ使ってみてください。
次のステップ:表現を「使える」英語にするには
この表現も、「意味を知る」と「会話でとっさに使える」とのあいだには、実は大きな差があります。
なぜ「知っているのに口から出てこない」のか——10年間プロ通訳をしてきた経験から、その理由を5つの特徴にまとめました。

