上司や目上の人に気に入られようと、やたらとお世辞を言う——そんな「ごまをする」様子を表すのが「brown-nose」というイディオムです。
この記事の要約
- 「brown-nose」は「ごまをする、おべっかを使う」という意味の口語動詞
- 目上の人に気に入られようとする、やや軽蔑的なニュアンスを含む
- 「suck up to」「flatter」など似た表現との違いも解説
由来はやや下品ですが、ビジネスシーンでもよく使われるカジュアルな表現です。
「brown-nose」の基本的な意味
「brown-nose」は動詞として使われ、「目上の人にごまをする、おべっかを使う」という意味です。由来は諸説ありますが、上司にへつらいすぎる様子を皮肉った表現とされています。「He always brown-noses the boss.」なら「彼はいつも上司にごまをする」となります。
名詞形の「brown-noser」もよく使われ、「ごますり」という意味の人物を指します。
どんな場面で使うのか
職場で上司にやたらと媚びる同僚について話すとき、学校で先生に取り入ろうとする生徒を評するとき、組織内で出世のために振る舞う人を皮肉るときなど、ややネガティブなニュアンスで使われます。
会話例5選

職場で
A: He’s always brown-nosing the manager.
彼、いつもマネージャーにごまをすってるよね。
B: I know, it’s so obvious.
だよね、すごく露骨だもん。
友人と
A: Why is he suddenly being so nice to the teacher?
なんで急に先生にあんな愛想良くしてるの?
B: He’s totally brown-nosing for a better grade.
成績のためにごまをすってるんだよ。
SNSで
A: Look at all these comments praising the boss.
上司を褒めるコメントばっかりだね。
B: Classic brown-nosing on social media.
SNSでの典型的なごますりだね。
恋愛の場面で
A: He keeps complimenting her parents.
彼、ずっと彼女の両親を褒めてるね。
B: A little brown-nosing never hurts, right?
ちょっとぐらいのごますりは悪くないよね?
家族との会話で
A: My brother is brown-nosing Dad for the car keys.
弟、車の鍵欲しさにお父さんにごますってるよ。
B: That never works with Dad.
お父さんにはそれ絶対効かないのに。
通訳者が教えるニュアンスの深掘り
「brown-nose」はカジュアルで、やや軽蔑的なニュアンスを含む表現です。似た表現との違いを見てみましょう。
| 表現 | ニュアンス |
| brown-nose | 目上の人にごまをする、やや下品でカジュアルな言い方 |
| suck up to | 「brown-nose」とほぼ同義で、より幅広く使われるカジュアルな言い方 |
| flatter | 「おだてる」という、よりニュートラルで一般的な単語 |
次に読みたいフレーズ
対人関係で押しの強さを表す表現として、「pushy」も合わせて読んでおくと、人間関係の処世術に関する語彙が広がります。
使い方のポイント・注意点
- やや軽蔑的なニュアンスを含むため、フォーマルな場では避ける
- 名詞形「brown-noser」もセットで覚えておくと便利
- 「brown-nose + 人」または「brown-nose to + 人」の形で使う
まとめ:「brown-nose」の意味
「brown-nose」は「ごまをする、おべっかを使う」という意味のカジュアルなイディオムです。人間関係のちょっとした皮肉を表現したいときに使ってみてください。
次のステップ:表現を「使える」英語にするには
この表現も、「意味を知る」と「会話でとっさに使える」とのあいだには、実は大きな差があります。
なぜ「知っているのに口から出てこない」のか——10年間プロ通訳をしてきた経験から、その理由を5つの特徴にまとめました。

