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この記事を書いた人
アメリカ在住5年・米国サンフランシスコ州立大学卒業。企業の代表取締役の専任通訳・翻訳を約10年担当。YouTubeチャンネル「筋トレ英会話」運営。
「That said…」——これを使えると英語が一気にこなれる
英語を話していて「流れがぎこちない」「うまく切り返せない」と感じたことはありませんか?そんな悩みを一気に解決してくれるのが “That said…” というフレーズです。
“That said…” は、「とはいえ・そうは言っても・ただし・それを踏まえた上で」という意味の接続表現です。直前に述べたことを受けながら、「でも一方で…」と話の方向を自然に転換するときに使います。
日本語で言えば「とはいえ」「そうは言っても」「ただ」「それはそれとして」に近いニュアンスです。前の発言を否定するのではなく、両方の観点を大切にしながら話を続ける——そんな大人の接続表現です。
どんな場面で使うのか
“That said…” はビジネスメール・会議・プレゼン・日常会話・エッセイと、あらゆる場面で使える万能フレーズです。特に前の発言に補足・条件・反論を加えたいときに非常に便利です。
ネイティブがこのフレーズを多用する理由は、「でも」や “but” よりも前の発言を尊重しながら話を展開できる点にあります。議論の場でも角が立たず、知性的な印象を与えられる表現として、ビジネスパーソンにも特に重宝されています。
会話例
場面1:職場の会議・方針の転換
A: The current system has been working well for us over the past three years.
(現在のシステムは過去3年間、うまく機能してきました。)
B: That said, the new software could save us 20% in operational costs. It’s worth at least evaluating.
(とはいえ、新しいソフトウェアは運用コストを20%削減できます。少なくとも評価する価値はあります。)
場面2:友人へのアドバイス
A: I really want to quit my job and start my own business.
(本当に仕事を辞めて自分のビジネスを始めたい。)
B: I totally get that, and I think you have what it takes. That said, having some savings before you leap would make the whole thing a lot less stressful.
(その気持ちはよくわかるし、あなたならやれると思う。とはいえ、飛び込む前にある程度貯金があると、ずっと気持ちが楽になるよ。)
場面3:レビュー・評価の場面
A: What did you think of the new restaurant?
(新しいレストラン、どうだった?)
B: The ambiance was amazing and the service was great. That said, the food didn’t quite live up to the price tag. I probably won’t go back.
(雰囲気は最高だったし、サービスも良かった。とはいえ、料理は値段に見合ってなかった。たぶんもう行かないかな。)
場面4:恋愛・関係性の話
A: He’s been really sweet lately and putting in a lot of effort.
(彼、最近すごく優しくて、いっぱい努力してくれてる。)
B: That’s really good to hear. That said, actions over time matter more than a few good weeks. Just keep an eye on it.
(それは良かった。とはいえ、数週間の頑張りより、長期的な行動の方が大事だよ。ちゃんと見ておいてね。)
場面5:SNS・意見投稿
Post: Remote work has genuinely improved my quality of life — more time with family, less commuting, better focus. That said, I do miss the spontaneous conversations and energy of being in an office. It’s a trade-off either way.
(在宅勤務は本当に生活の質を上げてくれた。家族との時間が増えて、通勤がなくなって、集中できる。とはいえ、職場でのふとした会話や活気は恋しい。どちらにしてもトレードオフだね。)
通訳者が教えるニュアンスの深掘り
“That said…” の核心は、「前の発言を否定せず、新しい視点を加える」という点にあります。”but”(でも)よりも前の発言への敬意が感じられ、”however”(しかしながら)よりもカジュアルで会話的なトーンです。
似た表現との比較を見てみましょう。
| 表現 | 意味 | ニュアンス・特徴 |
|---|---|---|
| that said | とはいえ・そうは言っても | 前の発言を尊重しながら転換。会話・文章どちらでも使える万能表現 |
| however | しかしながら | フォーマルで書き言葉寄り。対比・反論を明確に示す |
| but | でも・しかし | 最もシンプルな逆接。カジュアルだが前の発言を否定する印象が強い |
| having said that | そうは言っても | “that said” とほぼ同じ意味。やや丁寧でフォーマルなニュアンス |
| with that said | それを踏まえた上で | “that said” に近いが、話題を締めくくって次に進むニュアンスが強い |
特に “that said” と “but” の使い分けがポイントです。”but” は前の発言を否定するニュアンスが強いのに対し、”that said” は前の発言も正しいと認めた上で、別の視点を加える表現です。議論の場で知性的に見せたいなら “that said” を選ぶのが正解です。
「筋トレ英会話」的な覚え方
That said =「それは言った、ただし…」= 前を認めて、でも一方で…
このイメージで、次の3フレーズをセットで覚えましょう。
1. “That said, I think we should reconsider.”(とはいえ、見直すべきだと思います)→ ビジネスの場で角を立てずに意見を言う定番フレーズ
2. “That said, it’s still worth trying.”(そうは言っても、試す価値はある)→ 懸念を示しながらも前向きに背中を押すときに使える
3. “That said, the final decision is yours.”(とはいえ、最終的な決断はあなた次第です)→ アドバイスを締めくくる丁寧な一言
「前の発言を認めつつ、別の視点へ = That said」と覚えれば、会議でも日常会話でも自然に使いこなせます。
使い方のポイント・注意点
文頭に置いて使う:”That said” は基本的に文の冒頭に置き、その後にコンマをつけて使います。”That said, I still think…” のような形が自然です。
“but” の上品な代替表現として使える:会議やメールで “but” を多用すると対立的に聞こえることがあります。”That said” に置き換えるだけで、より知性的でバランスのとれた印象になります。
書き言葉でも口語でも使える:ビジネスメール・プレゼン・エッセイから日常会話・SNSまで、あらゆる場面で自然に使えます。
“Having said that” と混同しない:”having said that” はほぼ同じ意味ですが、やや丁寧でフォーマルなニュアンスがあります。どちらを使っても間違いではありません。
まとめ:「That said…」の意味
知っているだけで英語の質がワンランク上がる “That said…”。「とはいえ・そうは言っても」という意味で、前の発言を尊重しながら新しい視点を加える万能の接続表現です。”but” の代わりに使うだけで、会話が一気にこなれた印象になります。明日のメールや会議でさっそく試してみてください!
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