この記事の要約(Key Takeaways)
- 例文:I’m supposed to be there at nine.(9時にそこにいることになっている)のように、外から決まった予定や決まりを表します。
- 違い:must が話し手自身の強い義務感なのに対し、be supposed to は外部から決められたという距離感を持ちます。
- 別表現:have to(しなければならない)、should(したほうがいい)と、義務の強さで使い分けます。
教科書ではあまり大きく扱われないのに、実際の会話では驚くほど出てくる表現があります。be supposed to はその代表格。「〜することになっている」という、日本語でもよく使う言い回しにぴったり対応します。
be supposed to の基本的な意味
中心にあるのは「外から決まっている」という感覚です。suppose は「想定する」。その受動態なので、誰かがそう想定している——つまり自分の意思ではない、という含みが生まれます。
だから予定、規則、役割、世間の評判まで幅広くカバーします。主語の意思が関与しない点が、この表現の一貫した特徴です。
3つの働きを整理する
ひとつめは予定・取り決め。I’m supposed to meet him at five.(5時に彼と会うことになっている)。ふたつめは規則・義務。You’re not supposed to park here.(ここは駐車禁止です)。
みっつめが評判・世間の認識。This restaurant is supposed to be great.(あの店、いいらしいよ)。自分で確かめたわけではないという距離感が出るので、伝聞を伝えるときに便利です。
例文5パターン

①予定として
I’m supposed to be at the office by nine.
9時までに出社することになっているんだ。
②規則として
You’re not supposed to eat in the library.
図書館では飲食禁止ですよ。
③評判として
That movie is supposed to be really good.
あの映画、すごくいいらしいよ。
④過去形で(実際はしなかった)
I was supposed to call her yesterday.
昨日彼女に電話するはずだったんだ。
⑤役割について
What am I supposed to do now?
で、僕はこれからどうすればいいの?
通訳者が教えるニュアンスの深掘り
義務を表す表現は、誰が決めたのか、どれくらい強いのかで選び分けます。ここを取り違えると、責任の所在がずれて伝わります。
| 表現 | 誰が決めたか | 強さ |
|---|---|---|
| be supposed to | 外部(予定・規則・慣習) | 中。距離がある |
| have to | 外部の事情 | 強い。逃げられない |
| must | 話し手自身の判断 | 最も強い。硬い |
| should | 話し手の助言 | 弱い。提案に近い |
| be going to | 本人の意思や予定 | 義務ではない |
特に効くのが過去形です。I was supposed to … と言えば、そうする予定だったが実際はしなかったという含みが自動的に生まれます。言い訳や謝罪の場面で頻出するので、聞き取れると会話の理解度が上がります。
次に読みたいフレーズ
義務を問い返すときの言い方も、あわせて知っておくと使い分けがはっきりします。「やらなきゃだめ?」を表す定番表現です。
使い方のポイント・注意点
- 形はbe動詞 + supposed to + 動詞の原形。supposed の d を落としません。
- 否定形be not supposed to は「〜してはいけない」。禁止を表します。
- 過去形は「実際はしなかった」という含みを持ちます。
- 評判を伝える用法では、自分で確認していないという距離感が出ます。
- カジュアルからビジネスまで使えますが、規則の明記には be required to が適します。
まとめ:be supposed to の使い方
be supposed to は「〜することになっている」。予定・規則・評判という3つの働きを持ちますが、根っこは「外から決まっている」という一点です。この感覚さえつかめば、どの用法にも迷わず対応できます。
次のステップ:表現を「使える」英語にするには
この使い分けも、「ルールを知る」と「会話でとっさに使える」とのあいだには、実は大きな差があります。
なぜ「知っているのに口から出てこない」のか——10年間プロ通訳をしてきた経験から、その理由を5つの特徴にまとめました。

