この記事の要約(Key Takeaways)
- 例文:He got his authority undermined by the new policy.(彼は新しい方針によって権威を弱められた)のように、望まない形で何かをされたことを表します。
- 違い:have it undermined が中立的な事実描写なのに対し、get it undermined は被害や不満のニュアンスを帯びやすい口語的な言い方です。
- 別表現:have something done(〜してもらう・される)の構文と同じ仲間で、他の過去分詞にも応用できます。
get my hair cut(髪を切ってもらう)、get my car fixed(車を直してもらう)。get + 目的語 + 過去分詞 という形は、日本人学習者にもおなじみの構文です。この型に undermine(土台を掘り崩す、弱体化させる)を当てはめると、get it undermined(それを弱体化させられる)という、少し高度な使い方が見えてきます。
この構文の基本的な意味
get + 目的語 + 過去分詞 は、「〜を…される・してもらう」という使役・受動の意味を作る型です。get my hair cut のように自分で望んで手配する場合と、get it undermined のように自分の意思とは関係なく、何かをされてしまう場合の両方に使えます。
undermine は「土台を掘り崩す」が原義で、比喩的に「信頼・権威・自信などを徐々に弱める」という意味で使われます。get it undermined なら「それ(信頼や立場)を弱められる」という、被害を受ける側の視点を表します。
get と have の違い
同じ構文でもhave を使うと印象が変わります。have it undermined は、より中立的で客観的な事実の描写。一方get it undermined は口語的で、話し手の不満や被害感情がにじみやすくなります。
日本語で言えば、have は「〜された」という客観的な報告、get は「〜されちゃって」という感情のこもった愚痴に近いイメージです。この温度差を意識すると、使い分けがぐっと自然になります。
例文5パターン

①職場の権威について
He got his authority undermined by the new policy.
彼は新しい方針のせいで、権威を弱められてしまった。
②自信について
I don’t want to get my confidence undermined again.
もう自信を削られたくないんだ。
③交渉の場面で
Our position got undermined during the negotiation.
交渉の途中で、こちらの立場が弱くなってしまった。
④信頼について
She got her credibility undermined by that one mistake.
彼女はあの一度のミスで、信用を落とされてしまった。
⑤中立的な描写として
The report had its conclusions undermined by new data.
その報告書は、新しいデータによって結論が覆された。
通訳者が教えるニュアンスの深掘り
「get + 目的語 + 過去分詞」の構文は、感情の色と主体性で選び分けます。
| 表現 | ニュアンス | 感情の色 |
|---|---|---|
| get it undermined | 弱められてしまう | 被害感情。口語的 |
| have it undermined | 弱められる(事実として) | 中立的。客観的 |
| be undermined | 弱められている(状態) | 結果の状態を単純に描写 |
| let it be undermined | 弱められるのを許してしまう | 自分の不作為を含意 |
| undermine itself | 自ら弱体化する | 自滅的なニュアンス |
be undermined との違いも重要です。be undermined は単に「弱められている」という状態を述べますが、get it undermined は「弱められてしまった」という経緯や感情まで含みます。ニュースの見出しなら be undermined、個人の愚痴や体験談なら get it undermined が自然です。
次に読みたいフレーズ
似た構造を持つ「外から決まっている」を表す文法もあわせて確認しておくと、使役・受動表現への理解が広がります。
使い方のポイント・注意点
- 形はget + 目的語 + 過去分詞。undermine の過去分詞は undermined です。
- get my hair cut のような望んで手配する用法と、get it undermined のような望まず被る用法の両方があります。
- 感情や被害を強調したいなら get、中立的に述べたいなら have を選びます。
- ニュース記事や報告書ではbe undermined の受動態がより一般的です。
- undermine 以外の過去分詞(damaged、weakened など)にも同じ型を応用できます。
まとめ:この構文の意味
get it undermined は「get + 目的語 + 過去分詞」という使役・受動構文の応用形です。get my hair cut と同じ型でありながら、undermine を使うことで「望まず何かを弱められた」という被害の感情まで表現できます。have との違いを意識すれば、この構文の幅がぐっと広がります。
次のステップ:表現を「使える」英語にするには
この使い方も、「ルールを知る」と「会話でとっさに使える」とのあいだには、実は大きな差があります。
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