目次
この記事の要約(Key Takeaways)
- 「そのことで頭がいっぱい・そればかり考えている」を表すイディオムです。
- He has a bee in his bonnet about ~. の形で使います。
- 言い換えはbe obsessed with/can’t stop thinking aboutなどがあります。
「彼、そのことで頭がいっぱいなんだよ」——ひとつのことに執着している様子を、英語では「have a bee in one’s bonnet」と言います。直訳は「帽子の中にハチがいる」。頭の中でブンブン飛び回るハチ——絶妙なイメージのイディオムです。意味・場面・会話例・似た表現との違いまで解説します。
「have a bee in one’s bonnet」の基本的な意味
bonnet は昔かぶられていた「縁つきの帽子」。その中にハチ(bee)が入り込んだら、気になって他のことは考えられませんよね。そこから have a bee in one’s bonnet で「そのことで頭がいっぱい・そればかり考えている・妙にこだわっている」という意味になりました。about ~ を続けて「〜のことで」と対象を示します。やや呆れ気味・からかい気味に使われるのが特徴です。
どんな場面で使うのか
誰かが特定の話題にこだわり続けているとき、同じことを何度も蒸し返す人を評するときなどに使います。深刻な批判ではなく、「またその話か」という軽い呆れがこもるのがポイント。イギリス英語で特によく使われる、古風で味のあるイディオムです。
会話例5選

① 執着
A: He keeps talking about that new car.
B: He’s got a bee in his bonnet about it.
(A: 彼、あの新車の話ばかりしてる B: そのことで頭がいっぱいなんだよ)
② 蒸し返し
A: She brought up the parking issue again.
B: She’s had a bee in her bonnet about that for months.
(A: 彼女また駐車場の件を持ち出したよ B: 何ヶ月もそればかり気にしてるからね)
③ 自分
A: You’ve reorganized the shelves again?
B: I have a bee in my bonnet about tidiness.
(A: また棚を整理したの? B: 整頓のことで頭がいっぱいでね)
④ 言い換え
A: Why does he care so much?
B: He’s obsessed with getting it perfect.
(A: なんでそんなに気にするの? B: 完璧にすることに取り憑かれてるんだ)
⑤ 気になる
A: Still thinking about that comment?
B: Yeah, I can’t stop thinking about it.
(A: まだあの一言気にしてるの? B: うん、頭から離れなくて)
通訳者が教えるニュアンスの深掘り
「頭から離れない」系の表現と並べると、bee in one’s bonnet の味わいが見えてきます。
| 表現 | ニュアンス | 使いどころ |
|---|---|---|
| Have a bee in one’s bonnet | そのことで頭がいっぱい | こだわりを呆れ気味に |
| Be obsessed with | 取り憑かれている | 強い執着を表す |
| Can’t stop thinking about | 考えるのをやめられない | 気になって仕方ない |
| Live rent free in one’s head | 頭に居座っている | スラング的な言い方 |
次に読みたいフレーズ
「頭から離れない・ずっと気になってしまう」を表すスラングも、あわせて覚えておくと「執着」の語彙が広がります。
使い方のポイント・注意点
- bonnet は「縁つきの帽子」を指す古い言葉です。
- 「帽子の中のハチ」=気になって仕方ない、というイメージです。
- about ~ を続けて対象を示します。
- 軽い呆れ・からかいのニュアンスがこもります。
まとめ:「have a bee in one’s bonnet」の意味
「have a bee in one’s bonnet」は、「そのことで頭がいっぱい・そればかり考えている」を表すイディオムです。帽子の中で飛び回るハチ——この絵が浮かべば忘れません。be obsessed with とセットで、こだわりを語る表現として使ってみてください。
次のステップ:表現を「使える」英語にするには
この表現も、「意味を知る」と「会話でとっさに使える」とのあいだには、実は大きな差があります。
なぜ「知っているのに口から出てこない」のか——10年間プロ通訳をしてきた経験から、その理由を5つの特徴にまとめました。

