この記事の要約(Key Takeaways)
- 会話例:Let’s say we leave at six.(たとえば6時に出るとしよう)のように、仮の案を出すときに使います。
- 違い:for example が実在する例を挙げるのに対し、let’s say は仮定の話を持ち出します。
- 別表現:say 単独(たとえば)、suppose(仮に〜としたら)が近い表現です。
会話の途中で、仮の数字や条件を出したいときがあります。そんなときネイティブが挟むのがlet’s say。直訳すれば「〜と言ってみよう」。そこから「たとえば・仮に〜としよう」という意味になります。日本語の「え〜と、たとえば」に近い、間をつなぐ役割も果たします。
「let’s say」の基本的な意味
意味は「たとえば・仮に〜だとしよう」。実際にそうと決まったわけではない、仮の設定を置くための表現です。
短くsay だけでも同じ働きをします。Call me around, say, seven. のようにカンマで挟んで使うのが典型的な形。この場合の say は「言う」ではなく「たとえば」です。
どんな場面で使うのか
数字や日時を仮に置くとき、条件を立てて話を進めるとき、たとえ話を始めるとき。相手と一緒に想像してもらいたい場面で使います。
ビジネスでも日常でも使える便利な表現です。会議で予算の仮定を置く、友人と待ち合わせ時間をざっくり決める。断定を避けながら話を前に進められるのが利点です。
会話例5選

①待ち合わせを決めて
Let’s say we meet at six. Does that work?
じゃあ仮に6時集合でどう?いける?
②会議で仮定を置いて
Let’s say the budget doubles. What changes?
仮に予算が倍になったとしましょう。何が変わりますか。
③say を挟んで
Call me later, say, around eight.
あとで電話して。えーと、8時ごろに。
④たとえ話として
Let’s say you found a wallet on the street. What would you do?
たとえば道で財布を拾ったとして、どうする?
⑤言葉を濁して
Let’s just say it did not go well.
まあ、うまくいかなかったとだけ言っておくよ。
通訳者が教えるニュアンスの深掘り
日本語の「たとえば」はひとことですが、英語は実例か仮定かではっきり分かれます。ここを取り違えると、話がかみ合いません。
| 表現 | ニュアンス | 実例か仮定か |
|---|---|---|
| let’s say | 仮に〜としよう | 仮定。想像してもらう |
| for example | たとえば | 実例。既にあるもの |
| such as | 〜のような | 実例。列挙に使う |
| suppose | 〜と仮定すると | 仮定。やや硬い |
| what if | もし〜だったら | 仮定。起きていないこと |
覚えておきたいのがLet’s just say … という形。詳しく話したくないときに「まあ、〜とだけ言っておく」と濁す言い方になります。含みを持たせたい場面で重宝します。
次に読みたいフレーズ
実際にある例を挙げたいときは、別の表現の出番です。仮定と実例を言い分けられるようになると、説明の精度がぐっと上がります。
使い方のポイント・注意点
- あとには文が続きます(Let’s say we meet …)。名詞だけを置く形は不自然です。
- 短縮のsay は前後をカンマで挟みます(around, say, seven)。
- Let’s just say … は言葉を濁す言い方。含みを持たせられます。
- 実在する例を挙げたいならfor example に切り替えます。
- カジュアルからビジネスまで幅広く使えます。
まとめ:「let’s say」の意味
let’s say は「たとえば・仮に〜としよう」。断定せずに話を前に進めるための、会話の潤滑油のような表現です。for example との違いは、実例か仮定か。この一点を押さえれば、使い分けに迷いません。
次のステップ:表現を「使える」英語にするには
この表現も、「意味を知る」と「会話でとっさに使える」とのあいだには、実は大きな差があります。
なぜ「知っているのに口から出てこない」のか——10年間プロ通訳をしてきた経験から、その理由を5つの特徴にまとめました。

