「玉の輿に乗る」こんなクラシックな英語表現もあります!

 
このブログの記事は以下の枠組みでいろいろな英語フレーズをご紹介しています。
 

◆意味:解説を丁寧に加えていきます
◆例文:会話・文章での使い方をご紹介します
◆ニュアンス:フォーマル/カジュアル・口語/書き言葉などの違いも紹介します
◆起源:フレーズの語源や歴史的背景が分かる場合には追加いたします
◆使用地域:アメリカ英語/イギリス英語/その他の国や地域の使用頻度などもご説明します
◆関連表現:同じ意味の別の言い方や類義語も参考にしてください

 
記事の信憑性

在米5年の米国大学卒業、2年弱NYでプロジェクトに関わる。さらに企業の代表取締役の通訳・翻訳者10年専任。

 

本日のフレーズ

 
本日は「marry into the purple」についてご説明します。
 

意味

 
“marry into the purple”は直訳すると「紫に嫁ぐ」ですが、比喩的には:

皇族や王族に嫁ぐ、貴な家柄に結婚する
高い身分や権力を結婚によって手に入れる

日本語でいうと「玉の輿に乗る」に近いニュアンスがあります。
ただし “purple” は単にお金持ちではなく「高貴さ・皇帝の位」を象徴します。
 

例文

 
She didn’t just marry well; she married into the purple.
「彼女はただ良い結婚をしただけじゃなく、王族に嫁いだんだ。」

Few commoners could ever dream of marrying into the purple.
「平民が王族に嫁ぐなんて、夢のまた夢だった。」
 

ニュアンス

 
現代の日常会話ではほとんど使われず、文学的・歴史的な響きを持ちます。

「ただのお金持ち」ではなく「高貴な血筋」と結びつくイメージが強いです。

小説や歴史書、風刺的な文章などで目にすることが多いです。
 

起源

 
「紫(purple)」は古代ローマ以来、皇帝や高貴な身分の象徴です。

ローマ帝国では「帝王の衣=紫のトーガ(toga purpura)」が象徴的です。

中世・近世ヨーロッパでも紫の染料は非常に高価で、王侯貴族だけが身につけられたと言われています。

そのため “in the purple” は 「高貴な生まれ」「権力の象徴」 を意味し、“marry into the purple” = 「高貴な一族に嫁ぐ」という表現が生まれました。
 

使用地域

 
イギリス英語の古風な表現として文学や歴史的文脈で登場。

現代のアメリカ英語ではほぼ使われない。

「玉の輿」の意味でカジュアルに使うなら → marry into money / marry up が一般的です。
 

関連表現

 
be born in the purple = 王族・高貴な家に生まれる

marry into money = 玉の輿に乗る(富裕層に嫁ぐ)

marry up = 格上の家や人と結婚する(口語)
 

3つの表現の比較

 
“marry into the purple” / “marry into money” / “marry up

1. marry into the purple

王族や高貴な血筋に結婚する。
「玉の輿」でも特に 皇族・貴族レベル

例文
The princess didn’t just marry a wealthy man; she married into the purple.
「その王女はただ裕福な男性に嫁いだだけでなく、皇族に嫁いだ。」

現代の会話ではほぼ使わず、文学的・歴史的響きがあります。

2. marry into money

金持ちの家に嫁ぐ、富を得るための結婚。
日本語の 「玉の輿」 に最も近いです。

例文
She married into money and never had to work again.
「彼女は玉の輿に乗って、もう働く必要がなくなった。」

カジュアルで現代でも普通に使われる。

3. marry up

自分よりも高い身分・社会的地位・経済力のある人と結婚する
格上と結婚するニュアンス

例文
He managed to marry up when he wed the CEO’s daughter.
「彼はCEOの娘と結婚して、見事に格上婚を果たした。」

カジュアルな日常英語。社会的ランク・階級を意識する表現。

何気ない会話でも
ちょっとしたフレーズを使うと会話力アップです
そんなフレーズや言い回しを押さえて
あなたの英語に磨きをかけましょう!

おすすめの一冊

 
英語学習論 スピーキングと総合力
脳科学の専門家であり英会話のエキスパートの英語学習論

現京都大学国際交流推進機構准教授、在米20年、MIT含む4校で「化学・数学・物理学・第二言語習得」を教える、という方の書籍です。




簡単に概要をご説明します。
脳には言語学習に必要な2重螺旋が存在する:

①宣言的知識:言葉で内容を説明できるもの(形式知・現在知)
三単現のsが、明らかに言葉で説明できる宣言的知識。

つまり、覚えて口で説明する出来ると言うことですね

②手続き的知識:言葉では説明できないが確かに脳内にあるもの(暗黙知・潜在知)
連続的なアウトプットが相当なスピードで要求される状況では宣言的知識では間に合わないことがこの知識で可能となります。

パッと口をついて出る、すっと頭に入ってきて理解できるとう言うことです!

もう少し知りたい方は以下の記事をご参照ください:

関連記事英語スピーキングについて知っておくと無駄な努力をしなくて済むと言う件

 

まとめ

 
アーチェリーの的に刺さっている矢のイラスト画像
 
英語・英会話を徹底的に鍛えたいならこの2社をお薦めします。

関連記事【無料カウンセリング】ビジネス英会話スクール2社

 
本日は以上です。