この記事の要約(Key Takeaways)
- 例文:I got to know her at work.(職場で彼女と親しくなった)のように、時間をかけて知っていく過程を表せます。
- 違い:get to know は過程、become friends は結果、come to know は認識に至ること。それぞれ焦点が違います。
- 別表現:meet(出会う)は一度きりの接点、know は既に知っている状態です。
「知り合いになる」を英語にしようとすると、意外と手が止まります。know は「知っている」という状態を表す動詞なので、これから知っていく過程をそのままでは表せないからです。そこで登場するのが get to、become、come to といった変化を示す組み合わせです。
get to know の基本的な意味
get to know は「(時間をかけて)知るようになる・親しくなる」。もっともよく使う形です。get to がそこへ至る過程を表すので、少しずつ相手を理解していく感覚が出ます。
人だけでなく、場所や仕事にも使えます。I am still getting to know the system. なら「まだシステムに慣れている途中」。進行形にすると、その最中だと示せます。
become friends と come to know
become friends は「友達になる」。過程ではなく結果に焦点があります。知り合った、その先で友人という関係に至った、という到達点を示す言い方です。
come to know は「(次第に)知るに至る」。やや文語的で、事実や真実を知る場面でよく使われます。I came to know the truth. のように、人間関係より認識の変化を語る形です。
会話例5選

①過程を表して
I got to know her at work over the past year.
この1年、職場で彼女と親しくなったんだ。
②結果を表して
We became friends after the project ended.
プロジェクトが終わってから、友達になったよ。
③認識の変化として
I came to know what really happened.
何が本当に起きたのか、次第に分かってきた。
④進行形で
I am still getting to know the new team.
新しいチームのことは、まだ知っている途中です。
⑤誘いの場面で
I would love to get to know you better.
もっとあなたのことを知りたいです。
通訳者が教えるニュアンスの深掘り
日本語の「知り合う」はひとことですが、英語は過程・結果・認識で形が変わります。訳し分けの目安を整理します。
| 表現 | 焦点 | 使いどころ |
|---|---|---|
| get to know | 知っていく過程 | 人・場所・仕事。最も汎用的 |
| become friends | 友人になった結果 | 関係の到達点 |
| come to know | 認識に至る | 事実や真実。やや文語的 |
| meet | 出会う瞬間 | 一度きりの接点 |
| know | すでに知っている状態 | 変化を含まない |
初対面の相手に I know you. と言うと「あなたのこと知ってますよ」という別の意味になります。これから知りたいなら get to know。ここは間違えると誤解を招く部分です。
次に読みたいフレーズ
知り合うためには、まず打ち解ける必要があります。人と親しくなるのに時間がかかるタイプを表す言い方も、あわせて知っておくと人間関係の語彙が広がります。
使い方のポイント・注意点
- get to know は人以外にも使えます(get to know the city など)。
- 進行形にするとまだ途中であることを示せます。
- become friends は複数形。become a friend より自然です。
- come to know はやや硬く、事実や真実に使うことが多い形です。
- 初対面で I know you. と言うと別の意味になるため注意します。
まとめ:「知り合いになる」の使い分け
get to know は過程、become friends は結果、come to know は認識。know という状態動詞に、変化を加えるための工夫がそれぞれ違う形で表れています。人間関係を語るとき、この3つを使い分けられると表現がぐっと正確になります。
次のステップ:表現を「使える」英語にするには
この使い分けも、「ルールを知る」と「会話でとっさに使える」とのあいだには、実は大きな差があります。
なぜ「知っているのに口から出てこない」のか——10年間プロ通訳をしてきた経験から、その理由を5つの特徴にまとめました。

