この記事の要約(Key Takeaways)
- 会話例:Keep it on the down low for now.(今のところ内緒にしておいて)のように、口外しないよう頼むときに使います。
- 違い:Keep it a secret. が絶対に言うなという響きなのに対し、on the down low は大っぴらにしないでという程度感です。
- 別表現:between you and me(ここだけの話)、keep it under wraps(公表を控える)が近い表現です。
頭を低くして目立たないようにする——on the down low はそんな姿勢から生まれた言い方です。意味は「内密に・大っぴらにせずに」。略してon the DL と書かれることもあり、チャットでよく見かけます。
「on the down low」の基本的な意味
意味は「内密に・目立たないように・ここだけの話で」。完全な秘密というより、広まってほしくないという程度の情報について使います。
だから守秘義務のある機密情報には向きません。まだ発表前の話、内輪の事情、サプライズの計画。そのくらいの温度が、この表現にはちょうど合います。
どんな場面で使うのか
転職や引っ越しをまだ公にしていないとき、社内で正式発表前の話をするとき、友人の秘密を共有するとき。いずれ公になるが、今はまだという状況が典型です。
行動について使うこともできます。keep a low profile と近い意味で、目立たないように振る舞うことを指します。人にも情報にも使える、応用の利く表現です。
会話例5選

①転職の話として
I got the offer, but keep it on the down low.
内定もらったんだ。でもまだ内緒にしといて。
②職場で
The merger is still on the down low.
合併の件は、まだ表に出ていません。
③サプライズの準備で
Keep the party on the down low until Friday.
パーティーのことは金曜まで黙っててね。
④略した形で
Just so you know, this is on the DL.
一応言っとくけど、これオフレコね。
⑤行動について
They have been dating on the down low for months.
あの二人、何か月も内緒で付き合ってたんだって。
通訳者が教えるニュアンスの深掘り
「内緒に」を表す英語は、秘密の重さと公表の予定で選び分けます。ここを取り違えると、深刻さがずれます。
| 表現 | ニュアンス | 秘密の重さ |
|---|---|---|
| on the down low | 大っぴらにしないで | 軽い。カジュアル |
| between you and me | ここだけの話 | 軽い。二人の間で |
| keep it under wraps | 公表を控える | 中。発表前の情報に |
| keep it a secret | 秘密にして | 中〜重い。直接的 |
| confidential | 機密 | 重い。ビジネス文書向け |
会議資料や契約に関わる情報ならconfidential を使うべきです。on the down low はあくまでくだけた口語。正式な場で使うと、扱いが軽く見えてしまいます。
次に読みたいフレーズ
秘密を守ってほしいと頼む言い方は、ほかにもあります。もう少し砕けた場面で使える定番も知っておくと、相手との距離に応じて選べます。
使い方のポイント・注意点
- 形はkeep … on the down low。the を落としません。
- 略記はon the DL。チャットやメッセージでよく使われます。
- 情報にも行動にも使えます(dating on the down low など)。
- カジュアル限定。機密情報には confidential を使います。
- いずれ公になる情報が前提。永久に隠す話には向きません。
まとめ:「keep it on the down low」の意味
keep it on the down low は「ここだけの話にしておいて」。頭を低くして目立たないという姿勢が、そのまま情報の扱い方を表しています。重すぎず軽すぎない、ちょうどいい内緒話の温度感を持った表現です。
次のステップ:表現を「使える」英語にするには
この表現も、「意味を知る」と「会話でとっさに使える」とのあいだには、実は大きな差があります。
なぜ「知っているのに口から出てこない」のか——10年間プロ通訳をしてきた経験から、その理由を5つの特徴にまとめました。

