目次
この記事の要約(Key Takeaways)
- 会話例:「Let me feel him out first.」=「まず彼の気持ちをそれとなく探ってみるよ」
- 意味の違い:直接は聞かず相手の考え・意向をそれとなく探る。慎重に様子をうかがうニュアンス
- 別表現:意見を探るならsound out、反応を試すならtest the waters
相手にストレートに聞きにくいことを、それとなく確かめたい——そんなとき使えるのが「feel someone out」です。直訳の「人を感じ出す」からは掴みにくいこの表現を、通訳として10年使ってきた立場から解説します。
「feel someone out」の基本的な意味
feel someone out は直接的な質問をせずに、相手の考えや気持ち・意向をそれとなく探るという意味です。日本語の「様子をうかがう」「腹を探る」「それとなく確かめる」に近い表現です。
ポイントは慎重さ。いきなり本題に踏み込まず、遠回しに反応を見ながら確かめるニュアンスがあります。feel out the situation のように状況を主語にも使えます。
どんな場面で使うのか
上司や取引先の意向を確かめたいとき、交渉前に相手の条件を探るとき、相手が乗り気か遠回しに確認したいときなどに使えます。ビジネスから恋愛まで、直接聞くと角が立つ場面で活躍する、大人の表現です。
会話例5選

① 職場(上司の意向)
A: Should we just ask for the raise?
B: Let’s feel the boss out first.
(A: 昇給、直接頼む? B: まず上司の様子を探ろう)
② 交渉(相手の条件)
A: Do we know their budget?
B: Not yet—I’ll feel them out.
(A: 相手の予算わかる? B: まだ、それとなく探ってみる)
③ 恋愛(気があるか)
A: Does she like me, do you think?
B: I’ll feel her out for you.
(A: 彼女、僕に気があると思う? B: それとなく探ってあげるよ)
④ 友人(誘っていいか)
A: Think they’d want to join?
B: Let me feel them out before we invite.
(A: 彼ら参加したいかな? B: 誘う前にそれとなく聞いてみる)
⑤ 採用(意欲を探る)
A: Is the candidate serious about the offer?
B: I’ll feel them out in the next call.
(A: 候補者はオファーに本気? B: 次の通話でそれとなく探るよ)
通訳者が教えるニュアンスの深掘り
「探る・確かめる」系は、対象や方法が少しずつ違います。下の表で整理します。
| 表現 | ニュアンス |
|---|---|
| feel someone out | 相手の気持ち・意向をそれとなく探る |
| sound someone out | 意見・考えを遠回しに聞き出す |
| test the waters | 反応を軽く試して様子を見る |
| gauge | (反応・程度を)見極める・測る |
feel out は「相手(人)の内心」を探る点に焦点。意見を引き出すなら sound out、全体の反応を試すなら test the waters が近いニュアンスです。
次に読みたいフレーズ
状況の全体像をつかむ「lay of the land(様子・状況を把握する)」もあわせて覚えると、慎重に情報を集める表現の幅が広がります。
使い方のポイント・注意点
- feel someone out で「人の内心をそれとなく探る」
- feel out the situation のように状況にも使える
- 直接聞かず慎重に反応を見るニュアンス
- about ~ で探る内容を示せる
- 意見を引き出すなら sound out が近い
まとめ:「feel someone out」の意味
「feel someone out」は、直接聞かずに相手の気持ちや意向をそれとなく探るという大人の表現。sound out や test the waters との違いを押さえれば、角を立てずに相手の本音を確かめる、慎重なコミュニケーションが英語でできるようになります。
次のステップ:表現を「使える」英語にするには
この表現も、「意味を知る」と「会話でとっさに使える」とのあいだには、実は大きな差があります。
なぜ「知っているのに口から出てこない」のか——10年間プロ通訳をしてきた経験から、その理由を5つの特徴にまとめました。

