目次
この記事の要約(Key Takeaways)
- 会話例:「Don’t get me started.」=「その話、私に振らないで(始めたら止まらないから)」
- 意味の違い:直訳は「私を始めさせないで」。語り出したら止まらない話題にフタをする一言。不満にも熱意にも使える
- 別表現:強調ならdon’t even get me started、話が長くなる予告ならthat’s a whole other story
ある話題を振られて「それ始めたら止まらないから!」と言いたいとき、ネイティブは「Don’t get me started.」と返します。不満にも大好きなことにも使えるこの表現を、通訳として10年使ってきた立場から解説します。
「Don’t get me started」の基本的な意味
直訳は「私を始めさせないで」。つまりその話題を振られたら、語り出して止まらなくなるから触れないでという意味です。日本語の「その話は振らないで」「言い出したらキリがないから」に近い表現です。
多くは不満や愚痴が止まらない場面で使いますが、大好きなことについて「語り出すと止まらない」と半分冗談で使うこともあります。ユーモラスな響きのある一言です。
どんな場面で使うのか
強い不満のある話題を振られたとき、熱く語ってしまう推しや趣味の話が出たとき、あえて話を切り上げたいときなどに使えます。カジュアルな会話で、感情の強さをにおわせつつ話にフタをする、便利な決まり文句です。
会話例5選

① 不満(あの件)
A: How was the customer service?
B: Ugh, don’t get me started.
(A: あそこの接客どうだった? B: あー、その話は振らないで)
② 推し・大好きなこと
A: So, do you like that band?
B: Don’t get me started—I could talk for hours!
(A: あのバンド好きなの? B: 語らせたら止まらないよ、何時間でもいける!)
③ 職場の不満
A: What do you think of the new schedule?
B: Don’t get me started on that.
(A: 新しいシフトどう思う? B: それについては振らないでくれ)
④ 話を切り上げる
A: Tell me more about the delays.
B: Don’t get me started, we’ll be here all night.
(A: 遅延についてもっと聞かせて B: 始めたら朝までコースだよ)
⑤ 同意
A: The traffic here is unbelievable.
B: Don’t even get me started.
(A: ここの渋滞信じられない B: もう言わせないで、同感すぎる)
通訳者が教えるニュアンスの深掘り
「語り出すと長い」系は、含みが少しずつ違います。下の表で整理します。
| 表現 | ニュアンス |
|---|---|
| Don’t get me started. | 触れたら止まらない(不満・熱意) |
| Don’t even get me started. | さらに強調した言い方 |
| That’s a whole other story. | それはまた別の長い話 |
| I could go on. | まだまだ言える(語り足りない) |
Don’t get me started は「感情の強さ」をにおわせつつ話を止めるのが持ち味。don’t even を足すと勢いがさらに増します。
次に読みたいフレーズ
つい喋りすぎてしまう様子を表す「blab(ペラペラ喋る)」もあわせて覚えると、おしゃべりまわりの表現が広がります。
使い方のポイント・注意点
- 不満にも大好きなことにも使える
- on ~ で「〜については」と話題を示せる
- don’t even get me started で強調
- ユーモラスに話を切り上げる決まり文句
- 感情の強さをにおわせるニュアンスがある
まとめ:「Don’t get me started」の意味
「Don’t get me started.」は、語り出したら止まらない話題にフタをする一言。不満にも熱意にも使え、感情の強さをにおわせます。don’t even get me started で強調、that’s a whole other story で「別の長い話」——この使い分けを押さえれば、会話のさじ加減が自在になります。
次のステップ:表現を「使える」英語にするには
この表現も、「意味を知る」と「会話でとっさに使える」とのあいだには、実は大きな差があります。
なぜ「知っているのに口から出てこない」のか——10年間プロ通訳をしてきた経験から、その理由を5つの特徴にまとめました。

