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この記事を書いた人
アメリカ在住5年・米国サンフランシスコ州立大学卒業。企業の代表取締役の専任通訳・翻訳を約10年担当。YouTubeチャンネル「筋トレ英会話」運営。
「It’s giving…」——「与えている」じゃない!SNSを席巻する雰囲気表現の正体
TikTokやInstagramのコメント欄で「It’s giving royalty.」「It’s giving main character energy.」という投稿を見かけたことはありませんか?「何かを与えている?」と直訳しても意味がわかりませんよね。実はこれ、2026年のSNSで最も頻繁に使われる表現のひとつです。
スラングとしての “It’s giving…” は、「〜な雰囲気がある・〜っぽい・〜を醸し出している」という意味の表現です。人・ファッション・場所・言動などが特定の雰囲気やエネルギーを放っているときに使います。
“It’s giving + 名詞/形容詞” の形で使い、後ろに続く言葉でその雰囲気を描写します。日本語で言えば「〜な感じがする」「〜っぽい雰囲気がある」「まるで〜みたい」に近いニュアンスです。
どんな場面で使われるのか
“It’s giving…” はもともとLGBTQ+コミュニティ・ボールカルチャーから生まれ、TikTokを通じて爆発的に広まりました。ファッション・インテリア・音楽・人の振る舞いなど、何かの雰囲気・オーラ・エネルギーを表現したいときに幅広く使われます。
ポジティブな称賛として使われることが多いですが、皮肉や自虐としても使えます。「It’s giving chaos.」(カオスな雰囲気がある)のようにネガティブな場面にも登場します。後ろに続ける言葉の自由度が高く、自分だけのオリジナル表現を作れるのがこのスラングの魅力です。
会話例
場面1:ファッション・見た目を称えるとき
A: What do you think of my outfit for the gala tonight?
(今夜のガラのコーデ、どう思う?)
B: Oh my — it’s giving old Hollywood glamour. You look absolutely stunning.
(すごい——昔のハリウッドの華やかさがある。本当に素晴らしい。)
場面2:SNS・インテリアや部屋の雰囲気を表現
Post: Finally finished decorating my apartment. 🏠✨
(ついにアパートの内装が完成した。)
Comment 1: It’s giving cozy Parisian café. I want to move in.
(パリの居心地のいいカフェみたい。引っ越したい。)
Comment 2: It’s giving main character energy and I am HERE for it.
(主人公オーラが出てる。最高すぎる。)
場面3:友人の言動・雰囲気を表現するとき
A: Did you see how she walked into that meeting and immediately took charge?
(彼女が会議に入ってきて即座に仕切り始めたの見た?)
B: It’s giving CEO energy. She was born for that room.
(CEOのオーラがある。あの場所のために生まれてきたみたい。)
場面4:自虐・ユーモアを交えた使い方
Post: Day 3 of working from home. Unwashed hair, pajamas, talking to my cat. It’s giving feral hermit and I have no notes.
(在宅3日目。洗っていない髪、パジャマ、猫と会話。野生の隠者感が出てるけど、何も言えない。)
場面5:恋愛・デートの場面
A: He showed up with flowers, had a reservation at a nice restaurant, and remembered my favorite dessert.
(花束を持ってきて、素敵なレストランを予約して、私の好きなデザートも覚えてた。)
B: That’s it’s giving grand romantic gesture. He really put in the effort.
(大きなロマンチックなジェスチャーって感じ。本当に努力してくれたんだね。)
通訳者が教えるニュアンスの深掘り
“It’s giving…” の最大の特徴は、「その場の雰囲気・エネルギーをひと言で切り取る」表現力にあります。長々と説明しなくても、後ろに続ける言葉ひとつで「あ、あの感じね」と伝わる——それがこのスラングが世界中に広まった理由です。
似た表現との比較を見てみましょう。
| 表現 | 意味 | ニュアンス・特徴 |
|---|---|---|
| It’s giving… | 〜な雰囲気がある・〜っぽい | 雰囲気・エネルギーをひと言で表現。自由度が高くオリジナル表現が作れる |
| It looks like… | 〜のように見える | 外見・見た目の描写に特化。”It’s giving” より客観的でフォーマル |
| It feels like… | 〜な感じがする | 感覚・感情を伝える。”It’s giving” より内面的なニュアンス |
| It reminds me of… | 〜を思い出させる | 何かに似ていると感じたときの表現。”It’s giving” より具体的な比較 |
| It has … vibes | 〜な雰囲気がある | “It’s giving” に最も近い表現。やや古めでSNS感は薄い |
特に “It’s giving…” と “It has … vibes” の違いは押さえておくと便利です。どちらも「〜な雰囲気がある」という意味ですが、”It’s giving” の方がよりエネルギッシュでSNS世代らしい表現です。”It has cozy vibes.” よりも “It’s giving cozy café.” の方が今っぽく、インパクトがあります。
「筋トレ英会話」的な覚え方
It’s giving = 雰囲気を「放っている・醸し出している」= 〜な感じがある・〜っぽい
このイメージで、次の3フレーズをセットで覚えましょう。
1. “It’s giving main character energy.”(主人公オーラがある)→ 誰かの存在感・自信を称える定番表現
2. “It’s giving old Hollywood glamour.”(昔のハリウッドの華やかさがある)→ ファッション・スタイルを称えるときに使える
3. “It’s giving chaos.”(カオスな雰囲気がある)→ ネガティブ・自虐的な場面にも使える応用表現
「雰囲気・エネルギーをひと言で表現 = It’s giving + 言葉」この形を覚えれば、どんな場面でも自分らしい表現が作れます。
使い方のポイント・注意点
後ろに続ける言葉は自由:名詞・形容詞・フレーズ何でもOKです。”It’s giving royalty.”(王族っぽい)、”It’s giving summer vacation.”(夏休みの雰囲気)など、自分のオリジナル表現を作るのも楽しみ方のひとつです。
“and I’m here for it” との相性が抜群:”It’s giving … and I’m here for it.” (〜な雰囲気があって最高)という形でセットで使うと、さらにネイティブらしい表現になります。
カジュアルな場面向き:SNSや友人との会話に最適です。フォーマルなビジネスシーンでは “It reminds me of…” や “It has the feel of…” に言い換えた方が自然です。
LGBTQ+コミュニティへのリスペクトを忘れずに:この表現はボールカルチャーが起源です。文化的な背景を理解した上で使うと、より深みのある表現になります。
まとめ:「It’s giving…」の意味
雰囲気をひと言で切り取る魔法の表現 “It’s giving…”。「〜な雰囲気がある・〜っぽい・〜を醸し出している」という意味で、ファッション・インテリア・人の振る舞いまであらゆる場面で使えます。後ろに続ける言葉次第でポジティブにも自虐にも使える万能表現です。次に誰かのコーデや雰囲気を褒めたいとき、ぜひ “It’s giving…” で表現してみてください!
まとめて覚えると会話で使いやすくなります。ネイティブがよく使うフレーズは、以下の一覧で紹介しているので、あわせてチェックしてみてください。
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