目次
この記事の要約(Key Takeaways)
- 会話例:「It’s make or break.」=「ここが運命の分かれ道(成否を分ける)」
- 意味の違い:名詞の前ではmake-or-break(成否を分ける〜)、動詞ではmake or break ~(〜の命運を左右する)
- 別表現:後がない覚悟ならdo or die、今しかないならnow or never
成功するか失敗するか、まさにその分かれ目——そんな勝負どころを英語では「make or break」と言います。直訳の「作るか壊すか」からは少し離れた、この力強い表現の使い方を、通訳として10年使ってきた立場から丁寧に解説します。
「make or break」の基本的な意味
「make or break」は成功させるか台無しにするか、その成否を決定づけるという意味。日本語の「運命の分かれ道」「命運を左右する」「勝負どころ」にぴったり重なります。良い結果(make)と悪い結果(break)のどちらに転んでもおかしくない、緊張感のある場面で使います。
形は2通り。名詞の前に置く形容詞的な使い方(make-or-break moment)と、主語+make or break+目的語の動詞的な使い方があります。
どんな場面で使うのか
ビジネスのプレゼンや契約、スポーツの大一番、受験やキャリアの岐路、起業の正念場、関係の行方を決める出来事など、結果次第で先が大きく変わる場面で活躍します。やや力のこもった表現なので、ここぞという勝負どころを強調したいときに効果的です。
会話例5選

① ビジネス(プレゼン前)
A: This pitch is make or break for us.
このプレゼンは私たちの成否を分けるよ。
② スポーツ(大一番)
A: It’s a make-or-break game tonight.
今夜は天王山の一戦だ。
③ キャリア(受験・昇進)
A: This exam could make or break my career.
この試験で私のキャリアの命運が決まりかねない。
④ 起業(正念場)
A: The next month will make or break the startup.
この1か月がスタートアップの成否を左右する。
⑤ 恋愛(関係の岐路)
A: This trip is make or break for them.
この旅行が二人の関係の分かれ道だね。
通訳者が教えるニュアンスの深掘り
形と、似た「勝負どころ」表現の違いを下の表で整理します。
| 表現 | 形・使い方 | ニュアンス |
|---|---|---|
| make-or-break(形容詞) | 名詞の前(make-or-break moment) | 成否を分ける〜、命運を決する〜 |
| make or break(動詞) | S make or break O | 〜の成否を左右する |
| do or die | 形容詞・名詞前 | やるしかない、不退転の |
| now or never | 独立した一言 | 今やらなければもう機会はない |
make or break は「成功か失敗か」に焦点、do or die は「退路を断つ覚悟」、now or never は「タイミングの最後のチャンス」。微妙な力点の違いを押さえると、場面に合った一語が選べます。
次に読みたいフレーズ
勝負どころで腹をくくる場面とセットで覚えたいのが「bite the bullet(覚悟を決めてやる)」。命運を左右する局面で踏み出すときの定番イディオムです。
使い方のポイント・注意点
- 名詞の前ではハイフン付き make-or-break が自然
- 動詞では make or break ~(目的語をとる)
- 「成功か失敗か」に焦点。良し悪し両方の結果を含む
- 力のこもった表現なので、軽い場面ではやや大げさに響く
- do or die・now or never と力点が違う点に注意
まとめ:「make or break」の意味
「make or break」は、成否を決定づける・命運を左右するという勝負どころの表現。名詞の前なら make-or-break、動詞なら make or break ~。「成功か失敗か」に焦点がある——この一点を押さえれば、ビジネスでもスポーツでも人生の岐路でも、ここぞの場面を力強く言い表せます。
次のステップ:表現を「使える」英語にするには
この表現も、「意味を知る」と「会話でとっさに使える」とのあいだには、実は大きな差があります。
なぜ「知っているのに口から出てこない」のか——10年間プロ通訳をしてきた経験から、その理由を5つの特徴にまとめました。
