目次
この記事の要約(Key Takeaways)
- 例文:「I saw him cross the road.」=「彼が道を渡るのを(最初から最後まで)見た」
- 形の違い:see+A+do=動作の一部始終、see+A+doing=進行中の一場面、see+A+done=Aが何かされるのを見た(受動)
- 使い分け:「全体を見た」か「途中を見た」か「されるのを見た」かで形を選ぶ
知覚動詞 see は「見る」と訳すだけでは使いこなせません。後ろに続く形が do・doing・done の3パターンあり、それぞれ見えている情景が変わります。通訳として10年使ってきた立場から、3つの型の違いを例文でわかりやすく整理します。
知覚動詞 see の基本的な意味
英語の基本は「主語(S)+動詞(V)+目的語(O)」。この O のあとに分詞などを足すと、情景が立ち上がります。see はその代表で、see+A+do/doing/doneの3つの形をとります。共通する意味は「Aが〜する(される)のを見る」です。
違いは「どこを見たか」。do は一部始終(始まりから終わりまで)、doing は進行中の一場面、done は A が何かされる側(受動の関係)です。
どんな場面で使うのか
目撃したことを伝えるとき全般で使えます。「最後まで見届けた」なら do、「ちらっと進行中を見かけた」なら doing、「Aが〜されているのを見た」なら done。日常会話でもニュースの証言でも頻出で、形を選ぶだけでニュアンスが正確に伝わります。
会話例5選

① do(一部始終を見た)
I saw her leave the office at six.
彼女が6時に会社を出ていくのを見た。
② doing(進行中を見かけた)
I saw them arguing outside the cafe.
カフェの外で彼らが言い争っているのを見かけた。
③ done(されるのを見た・受動)
I saw the door left open all night.
ドアが一晩じゅう開けっ放しにされているのを見た。
④ do と doing の対比
I saw him cross the street.(渡り切るまで見た)/ I saw him crossing the street.(渡っている途中を見た)
彼が通りを渡るのを見た/渡っている最中を見た。
⑤ done(受動をもう一例)
I saw my bike taken away by mistake.
自分の自転車が間違って持っていかれるのを見た。
通訳者が教えるニュアンスの深掘り
3つの形は「見た範囲」と「能動か受動か」で選びます。下の表で整理します。
| 形 | 見た範囲・関係 | 例 |
|---|---|---|
| see+A+do | 動作の一部始終(能動) | I saw him cross the road. |
| see+A+doing | 進行中の一場面(能動) | I saw him crossing the road. |
| see+A+done | Aが〜される(受動) | I saw the window broken. |
do と doing は「全部見たか/途中を見たか」、done は「A が動作の受け手」。この3点を押さえれば、目撃した情景を正確に言い分けられます。
次に読みたいフレーズ
同じ動詞 see の身近な使い方として「go see a movie(映画を見に行く)」も覚えておくと便利です。文法の型と日常表現をあわせて押さえると、see の引き出しが一気に増えます。
使い方のポイント・注意点
- do は to を付けない(×I saw him to cross)。原形のまま
- 「全部見た」=do、「途中を見た」=doing で使い分ける
- done は A と動作が受動の関係(A が〜される)のときだけ
- 受動態にすると was seen to do のように to が復活する点に注意
- watch・hear など他の知覚動詞も同じ型をとる
まとめ:知覚動詞 see の使い方
知覚動詞 see は、後ろの形で情景が変わります。do は一部始終、doing は進行中の一場面、done は A が〜される受動。「どこを見たか」「能動か受動か」で形を選ぶ——この一点を押さえれば、目撃した出来事を正確に英語で表せます。
次のステップ:表現を「使える」英語にするには
この使い分けも、「ルールを知る」と「会話でとっさに使える」とのあいだには、実は大きな差があります。
なぜ「知っているのに口から出てこない」のか——10年間プロ通訳をしてきた経験から、その理由を5つの特徴にまとめました。

