目次
この記事の要約(Key Takeaways)
- 会話例:「This could spell trouble.」=「これはまずいことになりそうだ」
- 意味の違い:ここでの spell は「綴る」ではなく(悪い結果を)招く・意味する。トラブルを予感させる
- 別表現:災難を招くならspell disaster、まずい話ならbad news
「これは面倒なことになりそうだ」と嫌な予感を伝えたいとき、ネイティブは「spell trouble」と言います。spell の「綴る」以外の意味がカギになるこの表現を、通訳として10年使ってきた立場から解説します。
「spell trouble」の基本的な意味
spell には「(文字を)綴る」のほかに(結果を)招く・意味するという使い方があります。だから spell trouble はトラブルを招く・面倒を予感させるという意味になります。日本語の「まずいことになりそう」「トラブルの予感」にぴったりです。
trouble をdisaster(大惨事)・danger(危険)・the end(終わり)などに置き換えて、spell disaster のようにも使えます。for ~ を付けて「〜にとって」の対象も示せます。
どんな場面で使うのか
悪天候の兆し、仕事の遅れの前触れ、不穏な人間関係、経済の先行き不安など、「この先まずいことが起きそう」と予感させる状況で使えます。ニュースや分析、日常の警告まで幅広く登場する、少しあらたまった表現です。
会話例5選

① 天候
A: Those dark clouds are rolling in fast.
B: That could spell trouble for the picnic.
(A: 暗い雲が急に近づいてる B: ピクニックはまずいことになりそう)
② 仕事(遅れの兆し)
A: Two team members are out sick.
B: That spells trouble for the deadline.
(A: メンバー2人が病欠 B: 納期がまずいことになりそうだ)
③ 人間関係(不穏)
A: They’ve been arguing a lot lately.
B: That usually spells trouble.
(A: 最近あの二人よく揉めてる B: たいてい何か起きる前触れだね)
④ 経済(先行き)
A: Sales dropped three months in a row.
B: That could spell trouble for the company.
(A: 売上が3か月連続で下がった B: 会社にとってまずい兆候かも)
⑤ 兆候を察知
A: The engine’s making a weird noise.
B: Uh-oh, that spells trouble.
(A: エンジンから変な音がする B: うわ、これはまずい予感)
通訳者が教えるニュアンスの深掘り
「まずい予感」を表す言い方は、強さや形が違います。下の表で整理します。
| 表現 | ニュアンス |
|---|---|
| spell trouble | トラブルを招く・予感させる |
| spell disaster | 大惨事を招く(より深刻) |
| a recipe for disaster | 失敗まちがいなしの組み合わせ |
| bad news | まずい事態・厄介なもの(口語) |
spell trouble は「悪い結果を招く」という予感が核。より深刻なら spell disaster、口語で軽く言うなら bad news が近いニュアンスです。
次に読みたいフレーズ
避けられない悪い結末の前触れを表す「the writing is on the wall(不吉な前兆)」もあわせて覚えると、予感・前兆まわりの表現が広がります。
使い方のポイント・注意点
- spell は「(結果を)招く・意味する」の意味
- trouble を disaster・danger・the end に置き換え可
- for ~ で「〜にとって」の対象を示せる
- ニュースや分析でも頻出
- より深刻なら spell disaster
まとめ:「spell trouble」の意味
「spell trouble」は、spell の「(結果を)招く」という意味を使ったトラブルを予感させる・面倒を招くという表現。spell disaster や bad news との違いを押さえれば、「この先まずいことになりそう」という予感を、的確に英語で伝えられます。
次のステップ:表現を「使える」英語にするには
この表現も、「意味を知る」と「会話でとっさに使える」とのあいだには、実は大きな差があります。
なぜ「知っているのに口から出てこない」のか——10年間プロ通訳をしてきた経験から、その理由を5つの特徴にまとめました。

