この記事の要約(Key Takeaways)
- 会話例:Take the offer. A bird in the hand is worth two in the bush.(そのオファーを受けなよ。確実なほうが得だよ)のように、堅実な選択を勧めます。
- 違い:Play it safe. が危険を避けろという助言なのに対し、このことわざは今ある確実な利益の価値を説きます。
- 別表現:Better safe than sorry.(用心に越したことはない)、Do not push your luck.(欲張るな)が近い表現です。
手のなかに1羽。茂みのなかに2羽。どちらが価値があるかと問われれば、数では茂みのほうが多い。それでも確実に持っている1羽のほうが上だ——そう説くのがA bird in the hand is worth two in the bush. です。狩猟の時代から伝わる、実感のこもったことわざです。
このことわざの基本的な意味
意味は「手に入っている確実なものは、当てにならない大きな可能性より価値がある」。日本語では「明日の百より今日の五十」がほぼ同じ発想で、状況によっては「二兎を追う者は一兎をも得ず」も近くなります。
強調しているのは不確実性のコストです。茂みの2羽は逃げるかもしれない。まだ手にしていないものを数に入れるな——そういう戒めが根底にあります。
どんな場面で使うのか
選択を迫られている相手への助言が中心です。今ある内定を蹴ってもっといい会社を狙うか、確実な取引をまとめるか粘るか。確実な選択肢と不確実な選択肢が並んだ場面で登場します。
ことわざなので、やや年長者の助言という響きがあります。ビジネスの議論でも使えますが、そのぶん保守的な立場を表明することにもなる点は意識しておきたいところです。
会話例5選

①転職の相談で
Take the offer. A bird in the hand is worth two in the bush.
そのオファーを受けなよ。確実なほうが得だって。
②職場の会議で
Let us close this deal. A bird in the hand, right?
この案件をまとめましょう。確実なほうがいいですよね。
③友人との会話
You already have a buyer. A bird in the hand is worth two in the bush.
もう買い手がいるんでしょ。確実なうちに決めなよ。
④家族との会話
Dad always says a bird in the hand is worth two in the bush.
父はいつも、確実なものを取れって言うんだ。
⑤SNSの投稿で
Booked the cheaper flight. A bird in the hand.
安いほうの便を押さえました。確実さ優先で。
通訳者が教えるニュアンスの深掘り
「堅実にいけ」と伝える表現は複数ありますが、何を根拠に勧めるかが少しずつ違います。
| 表現 | 根拠 | ニュアンス |
|---|---|---|
| a bird in the hand … | 確実なものの価値 | ことわざ。落ち着いた助言 |
| better safe than sorry | 後悔の回避 | 用心を勧める。日常的 |
| do not push your luck | 欲張りへの警告 | やや強い。忠告寄り |
| play it safe | 危険を避ける | 行動の方針。中立 |
| quit while you are ahead | 勝っているうちに退く | 引き際の助言 |
裏を返せば、挑戦を止める言葉にもなり得ます。相手が大きな賭けに出ようとしているとき、このことわざを持ち出すのは「やめておけ」という表明です。伝わる重さを承知で使いたい表現です。
次に読みたいフレーズ
ことわざは対で覚えると理解が深まります。こちらは逆に「価値あるものは簡単には手に入らない」と説く表現。二つ並べると、英語圏の価値観の幅が見えてきます。
使い方のポイント・注意点
- 会話ではA bird in the hand. と前半だけで済ませることがよくあります。
- bush は茂み。two in the bush が「まだ手に入っていない可能性」を表します。
- ことわざなので語順や単語は変えません。決まった形で使います。
- 助言として使うと、保守的な立場の表明になります。
- 相手がすでに決断している場面で持ち出すと、水を差すことになります。
まとめ:このことわざの意味
A bird in the hand is worth two in the bush. は「確実に手にしているものを大切にせよ」。手のなかの1羽と茂みの2羽という具体的な絵で、不確実性の重さを伝えることわざです。日本語の「明日の百より今日の五十」と並べて覚えれば、意味も使いどころも一度で頭に入ります。
次のステップ:表現を「使える」英語にするには
この表現も、「意味を知る」と「会話でとっさに使える」とのあいだには、実は大きな差があります。
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