この記事の要約(Key Takeaways)
- 会話例:Send us the draft and we’ll take it from there.(原案を送ってください。あとはこちらで進めます)のように、引き継ぎを伝えます。
- 違い:I will handle it. が全部引き受けるのに対し、take it from there はある地点から先を引き継ぐという区切りを示します。
- 別表現:We will go from there(そこから考えよう)、Leave the rest to us(あとはお任せを)が近い表現です。
会議やメールの締めくくりで、よく耳にする一言があります。We’ll take it from there. 直訳すれば「そこから先はこちらが引き取る」。相手の作業がどこで終わり、自分がどこから始めるかを、さらりと線引きできる便利な表現です。
「take it from there」の基本的な意味
意味は「そこから先を引き継ぐ・あとはこちらで進める」。there が指すのは直前に話題になった段階です。原案の提出、初回の面談、資料の受け渡し。その地点を境に、担当が移ることを示します。
もうひとつの使い方が「様子を見て決める」。Let’s meet first and take it from there. なら「まず会って、それから考えよう」。先の計画を決め切らないという含みになります。
どんな場面で使うのか
ビジネスでの登場頻度が高い表現です。役割分担を決めるとき、次の工程に渡すとき、依頼の範囲を区切るとき。誰がどこまでやるかを明確にしながら、相手に負担をかけすぎない言い方になります。
日常でも使えます。旅行の計画、引っ越しの準備、子どもの進路。いったんここまで決めて、あとは進みながら考える——そういう場面にぴったりです。
会話例5選

①仕事の引き継ぎで
Send us the draft and we’ll take it from there.
原案を送ってください。あとはこちらで進めます。
②様子を見る意味で
Let’s meet first and take it from there.
まず会って、それから考えましょう。
③会議の締めに
We will review the numbers and take it from there.
数字を確認したうえで、その先を判断します。
④友人との会話
Let’s book the flight and take it from there.
とりあえず航空券を取って、あとは追って決めよう。
⑤相手に任せて
You start the presentation, and I will take it from there.
プレゼンの前半をお願い。後半は僕が引き取るよ。
通訳者が教えるニュアンスの深掘り
引き継ぎや先送りを表す表現は、どこまで引き受けるのかで選び分けます。曖昧にすると、責任の所在がぼやけます。
| 表現 | ニュアンス | 引き受ける範囲 |
|---|---|---|
| take it from there | そこから先を引き継ぐ | 区切りから後ろ |
| leave the rest to us | あとはお任せください | 残り全部。やや丁寧 |
| I will handle it | 私が対応します | 全体。責任を負う |
| let us play it by ear | 成り行きで決めよう | 計画を立てない |
| we will go from there | そこから考えよう | ほぼ同義。より口語的 |
注意しておきたいのは、there が何を指すかが曖昧だと伝わらないという点。直前に段階をはっきり示してから使うのが、この表現を機能させるこつです。
次に読みたいフレーズ
引き継いだ先で物事を前に進める表現も、あわせて知っておくと便利です。仕事の場面でそのまま続けて使えます。
使い方のポイント・注意点
- 主語は状況に応じてwe / I を使い分けます。
- there は直前に示した段階を指します。曖昧なまま使わないようにします。
- ビジネスでも問題なく使えます。メールの締めにも自然です。
- 「様子を見て決める」の意味もあるため、文脈で読み分けが必要です。
- 丁寧に言うなら Leave the rest to us. のほうが柔らかく響きます。
まとめ:「take it from there」の意味
take it from there は「そこから先は引き継ぐ・追って進める」。作業の境目をはっきりさせつつ、先の計画は縛らない。仕事の会話でとりわけ重宝する、実用度の高い一言です。
次のステップ:表現を「使える」英語にするには
この表現も、「意味を知る」と「会話でとっさに使える」とのあいだには、実は大きな差があります。
なぜ「知っているのに口から出てこない」のか——10年間プロ通訳をしてきた経験から、その理由を5つの特徴にまとめました。

