目次
この記事の要約(Key Takeaways)
- 「お尻」は bottom/bum/buttocks/butt/booty と、場面に応じて言い分けるのが基本です。
- 日本語の「ヒップ」に引きずられて hip を使うのは誤りで、hip は腰の横・骨盤のあたりを指します。
- 迷ったらbottom(中立で丁寧)を選べば安全です。
「お尻」を英語で言いたいとき、日本語のカタカナ「ヒップ」につられて hip と言ってしまう人はとても多いです。でも、それは実は誤り。この記事では、お尻を表す英単語の丁寧さ(レジスター)による使い分けと、hip が使えない理由まで解説します。
「お尻」を表す英語の基本的な使い分け
お尻を表す英語は一つではなく、丁寧さやカジュアルさで言い分けます。bottom は最も中立で丁寧、大人でも子どもにも使えます。bum はイギリス英語のやわらかいカジュアル表現。buttocks は解剖学的でフォーマル、医療や説明の場で使われます。butt はアメリカのカジュアルな口語。booty はスラングで、砕けたりふざけたりした響きです。
なお ass は下品な俗語なので、フォーマルな場では避けるのが無難です。そして最重要ポイントが、日本語の「ヒップ」です。英語の hip は「腰の左右の出っ張り・骨盤のあたり」を指し、座る面である「お尻」そのものではありません。ここが日本人のつまずきやすいところです。
どんな場面でどれを使うのか
医療や説明の場では buttocks、日常のていねいな会話では bottom、イギリスの砕けた会話では bum、アメリカの砕けた会話では butt、友達同士のノリでは booty——というように、相手と場面で選びます。迷ったら bottom にしておけば、失礼になりません。
会話例5選

① 病院(フォーマル)
A: Where exactly does it hurt?
B: My lower buttocks, on the right.
(A: 正確にどこが痛みますか B: 右のお尻の下の方です)※buttocks=フォーマル・医療
② 家庭・子ども(丁寧)
A: You have paint on your bottom.
B: Oops!
(A: お尻に絵の具がついてるよ B: あっ!)※bottom=中立・丁寧
③ イギリスの友人(カジュアル)
A: I fell right on my bum.
B: Ouch, are you okay?
(A: モロにお尻から転んだ B: いたっ、大丈夫?)※bum=イギリス・砕けた
④ アメリカのジム(カジュアル)
A: These squats really work your butt.
B: I can feel it!
(A: このスクワット、お尻にすごく効くよ B: きてるー!)※butt=アメリカ・砕けた
⑤ 友達(スラング)
A: This song makes me wanna shake my booty.
B: Same here!
(A: この曲、お尻を振りたくなる B: わかる!)※booty=スラング・ふざけた
通訳者が教えるニュアンスの深掘り
それぞれの丁寧さ(レジスター)を一覧にすると、使い分けが一目でわかります。
| 単語 | 丁寧さ・ニュアンス | 使いどころ |
|---|---|---|
| bottom | 中立・丁寧(誰にでも) | 日常全般・子どもにも |
| bum | 砕けた(イギリス寄り) | イギリスの日常会話 |
| buttocks | フォーマル・解剖学的 | 医療・説明の場 |
| butt | 砕けた(アメリカ寄り) | アメリカの日常会話 |
| booty | スラング・ふざけた | 友達同士・音楽など |
次に読みたいフレーズ
同じくイギリス英語で日本人が戸惑いがちな「cheers(ありがとう・じゃあね)」の使い分けも、あわせて押さえておくと便利です。
使い方のポイント・注意点
- 日本語の「ヒップ」で hip を使うのは誤りです。hip は腰の横・骨盤のあたりを指します。
- 迷ったら bottom(中立で丁寧)を選べば失礼になりません。
- ass は下品な俗語なので、フォーマルな場では避けます。
- bum はイギリス、butt はアメリカで日常的に使われます。
まとめ:「お尻」を表す英語の使い分け
「お尻」は bottom/bum/buttocks/butt/booty を、丁寧さと場面で言い分けます。日本語の「ヒップ」につられた hip は、腰の横を指すため誤り。迷ったら中立で丁寧な bottom が安全です。相手と状況に合わせて選べると、ぐっとネイティブらしくなります。
次のステップ:表現を「使える」英語にするには
この表現も、「意味を知る」と「会話でとっさに使える」とのあいだには、実は大きな差があります。
なぜ「知っているのに口から出てこない」のか——10年間プロ通訳をしてきた経験から、その理由を5つの特徴にまとめました。

