目次
この記事の要約(Key Takeaways)
- “fathom” は「理解する・見抜く・測る」を意味する動詞で、特に難解・複雑なことが理解できないときに否定形 “can’t fathom” でよく使われる。
- 理解できない状況・複雑な感情・深い謎を解こうとする場面で使われる。“I can’t fathom why she did that.”・”It’s hard to fathom the scale of the problem.”・”I can’t fathom how he manages.” など記事の会話例で実際の使い方が確認できる。
- もともとは水深を測る航海用語で、そこから「深く理解する・測り知る」という比喩的な意味になった点がポイントだ。
「なぜそうなるのか全く理解できない」「あの人の考えが読めない」を英語でどう表現するか。ネイティブが使う洗練された表現が “fathom” だ。
「fathom」の基本的な意味
結論から言うと、“fathom” は「理解する・見抜く・測り知る」を意味する動詞で、特に “can’t fathom”(〜が理解できない・見当もつかない)の形でよく使われる。
語源は航海用語の “fathom”(ファゾム:水深を測る単位・6フィート)。海の深さを測ることから転じて「深く理解する・測り知る」という意味で使われるようになった。肯定形より否定形 “can’t fathom” の方が日常会話では圧倒的によく使われる。
どんな場面で使うのか
- 理解できない行動・状況を表すとき:「なぜそうするのか全くわからない」という場面で
- 複雑・深刻な問題の規模を表すとき:「その大きさ・深刻さが想像もできない」という場面で
- 他人の心・動機が読めないとき:「あの人の考えが全く理解できない」という場面で
- 驚き・不思議をフォーマルに表現するとき:”understand” より少し格調のある表現として
会話例5選

① 他人の行動が理解できないとき
Kate: She quit her dream job out of nowhere.
(突然、夢の仕事を辞めたんだって。)
Hiro: I can’t fathom why she would do that. She worked so hard to get there.
(なぜそうするのか全く理解できないよ。あんなに頑張ってそのポジションに就いたのに。)
② 問題の規模が理解できないとき
Tom: The national debt is trillions of dollars.
(国の借金は何兆ドルにもなるんだよ。)
Sarah: It’s hard to fathom that scale. Those numbers are beyond comprehension.
(その規模が測り知れないよね。想像もできない数字だよ。)
③ 誰かの能力・成果が信じられないとき
Mia: He learned three languages fluently in two years.
(2年間で3つの言語を流暢に話せるようになったんだって。)
Hiro: I can’t fathom how he managed that. It’s incredible.
(どうやったのか全く想像もできないよ。信じられない。)
④ 深い悲しみ・苦しみを測り知れないと伝えるとき
Kate: I can’t imagine losing a child.
(子どもを失うなんて想像もできない。)
Tom: No one can fully fathom that kind of pain unless they’ve experienced it.
(経験した人でないと、あの種の痛みを完全には測り知れないよね。)
⑤ 謎・不可解な出来事を語るとき
Sarah: No one knows how the ancient Egyptians built the pyramids with such precision.
(古代エジプト人がなぜあれほど精密にピラミッドを建てられたか誰もわからないよね。)
Hiro: It’s impossible to fathom without modern technology. Truly remarkable.
(現代技術なしでは測り知れないよ。本当に驚異的だ。)
通訳者が教えるニュアンスの深掘り
「理解する・わかる」を表す似た表現と比較しておこう。
| 表現 | ニュアンス | フォーマル度 |
| fathom | 深く理解する・測り知る。特に “can’t fathom” で「全く理解できない」の形でよく使う。 | 標準〜やや格調あり |
| understand | 理解する。最も一般的・標準的な表現。 | 標準 |
| comprehend | 把握する・理解する。”fathom” に近いフォーマルな表現。 | フォーマル |
| grasp | 把握する・理解する。概念・アイデアを掴むニュアンスが強い。 | 標準〜フォーマル |
| wrap my head around | 〜を理解しようとする・頭を整理する。カジュアルで “can’t fathom” に近い口語表現。 | カジュアル |
“fathom” の特徴は深さ・規模の大きさへの驚きが含まれる点。”I can’t understand why” より “I can’t fathom why” の方が「全く測り知れない・想像を絶する」という強い驚きが伝わる。
同じくネイティブがよく使うイディオムです。合わせて覚えましょう。
使い方のポイント・注意点
- “can’t fathom” が最もよく使われる形:肯定形より否定形 “I can’t fathom…” の形が日常会話では圧倒的に多い。
- “It’s hard to fathom” でも使える:「〜を理解するのは難しい・想像できない」という表現として自然。
- “fathom why/how/what” で疑問詞節を続ける:I can’t fathom why she left.・I can’t fathom how he did it. のように疑問詞節を続けるのが自然。
- “I can’t wrap my head around it.” もほぼ同じ意味:カジュアルな会話では “fathom” の代わりに “wrap my head around” も使いやすい。
まとめ:「fathom」の意味
“fathom” は「理解する・見抜く・測り知る」を意味する動詞で、特に否定形 “can’t fathom”(全く理解できない・想像もできない)の形でよく使われる。海の深さを測るという語源通り、複雑・深遠なものを理解しようとするニュアンスがある。”I can’t fathom why…” の形でそのまま覚えておこう。
他にも覚えておきたいネイティブ表現をまとめています。あわせてチェックしてみてください。

